敷布団を見分けるなら中身の種類を知ろう!

「敷布団」とひとことで言っても種類は多く、実際購入するときには選ぶ基準がわかりにくいものです。ここでは、それぞれの布団の特徴を見ていきます。

羊毛敷布団

羊毛敷布団に使われている羊毛わたは、ポリエステルや木綿の綿に比べて弾力性があります。羊毛わたの形状がちりちりと縮れており、バネのような働きをするためです。羊毛敷布団を使うと体重が分散され、リラックスして寝ることができるといいます。

また、羊毛わたはタンパク質性で吸湿性と放湿性に優れており、むれにくいため寝心地がとてもよいという特徴があります。比較的軽い素材でもあるため手軽に干すことができ、敷布団としてとても扱いやすい素材であるといえます。

しかし、市販の羊毛敷布団はサポート力が不足している場合が多いため、他の敷布団やベッドのマットレスに重ねての使用がよいでしょう。

また、羊毛敷布団には家庭やコインランドリーでの水流を使った洗濯には向かないという特徴があります。洗濯をしたいときは、ドライクリーニングを活用する必要がありますが、汗などの水溶性の汚れを落とすことが難しいため注意が必要です。

羊毛混固わた敷布団

現在市販されている敷布団の多くは、羊毛混固わた敷布団と呼ばれるものです。羊毛混固わた敷布団は、その断面が固わたといわれる固いわたを芯に使用し、その上下を化繊や羊毛などの、やわらかい生地ではさみキルティング加工された三層構造になっています。

中心に体を支えるために十分な硬さを持った素材が使われているため、必要以上に体が沈み込みません。また、三つ折りがしやすいため上げ下ろしがしやすい仕様になっていることも特徴のひとつです。

木綿わたの敷布団に比べて、湿気がこもりにくくむれにくいため、寝心地もよくお手入れがしやすいという特徴もあります。また、中央部分の素材を軽量化したタイプや、沈み込みやすい腰の部分のみ固い素材を使ったタイプなど、好みや体質に応じた種類が豊富です。

ポリエステル(合繊)敷布団

ポリエステルの敷布団の特徴は、軽くて選択がしやすく取り扱いがしやすいという点です。

素材によっては非常に重く上げ下ろしがしにくいことや、水洗いに向かないため汚れが気になるなどのデメリットがあります。ポリエステルなら軽量で、家庭での洗濯も可能でお手入れが簡単という利点があります。

ただし、ポリエステルの敷布団は、保温力には長けていないという特徴があります。同じ厚さの木綿でできた敷布団と比較して、その保温力は約半分ほどといわれています。冬場などは床からの冷えが上がってきやすいため注意が必要です

また、弾力性が低い点もポリエステル敷布団を選ぶときには注意した方がよいでしょう。なかには、短期間で弾力がなくなってしまうものもあるため、買い替えのサイクルが早くなる可能性があります。睡眠中に、体を支える敷布団の耐久性は重要であるため、注意が必要です。

ウレタンフォーム

近年人気が高いウレタン製の敷布団。低反発であるという特徴によって体の圧力を分散して支えるため、体になじみやすく心地よい寝心地が期待できます。

弾力性が高く、耐久性があるのもウレタンフォームの敷布団の特徴です。経年劣化が少なく、クッション性がキープされるため長く使うことができるという利点があります。

またウレタンフォームは人工物のため、雑菌やダニなどの繁殖が起こりにくいのもメリットのひとつです。アレルギー体質でぜんそくの不安がある方や、呼吸器が弱い方も安心して使うことができます。

目次へ

自分に合った敷布団を見極めるためのポイント

睡眠の質で、1日の気分や体調は左右します。良質な睡眠時間を確保するために、自分に合った敷布団を見極めるポイントをお伝えします。

快適な状態で眠れるか

敷布団を選ぶときに注目すべき点は、「快適な温度と湿度」と「寝返りのしやすさ」です。まず掛布団を含めて、布団の中の温度と湿度が睡眠に適切であるかどうかを見極める必要があります。

人間の体は、睡眠中に脳や体を休ませるために放熱し発汗します。その活動を妨げないためには、寝具には高い放湿性が求められます。寝具の放湿性が悪いと体温調節の働きがにぶってしまい、必要な休息がとれなくなってしまいます。

また、寝返りがしやすいかどうかという点も寝具を選ぶ上で重要なポイントです。人間の体は眠っている間に約20~30回の寝返りをうっているといいます。

寝返りがうてない場合、体温調節がうまくいかなかったり、血流が滞ったりするなどの問題が発生します。これらの点を踏まえ、十分な休息がとれるように適切な寝具を選ぶようにしましょう。

体の悩みを解決してくれるものか

寝返りのしやすさや温度や湿度調節に加えて、寝具選びに重要なのは、自分が今抱えている「体の悩みを解決してくれるかどうか」という点です。

たとえば肩こりに悩んでいる人は、体圧分散に優れた寝具を選ぶ必要があります。肩こりに悩んでいる人は、睡眠中に肩にかかる負担が高いというケースが多いといいます。

その原因として考えられるのは、敷布団が柔らかすぎるという点です。もし柔らかい敷布団を使っている場合は、高反発の素材のものに変えることで改善される可能性があります。

また寒くて眠れないという場合は、寝具の組み合わせを変えてみるとよいでしょう。冬季の理想的な寝具の組み合わせは、上から掛布団もしくは羽毛布団、毛布、敷布団の順だといわれています。

加えて、それぞれのカバーを適切に使用しているかどうかという点も重要です。布団カバーや敷きパッド、ベッドシーツなどを使うかどうかにより保温力が大きく変わってくるといわれています。

理想的な寝具に出会えないという人には、櫻道ふとん店の腰いい寝リッチがおすすめです。身長や体重に応じて適切な固さを選べるシステムで、理想的な寝姿勢を保てる寝具を選ぶことができます。

目次へ

まとめ

敷布団には多くの種類があり、その素材によっては十分な睡眠をとることが難しいケースもあります。

適切な寝具を選ぶことは、睡眠の質を左右する重要なポイントです。櫻道ふとん店の腰いい寝リッチなら、自分の体質や悩みなどに合わせた心地よいマットレスが見つかります。