寝不足と胃痛の関連を探る!

睡眠不足が胃痛を招く?寝不足が続くと、日中に眠くなったり、疲れがとれなくなったり、精神的にイライラしたりなど、心身ともに影響して体調不良を起こすことはみなさんご存知だと思います。なんとなく体のだるさを感じる程度はまだよいと思いますが、睡眠不足が影響して睡眠無呼吸症候群やレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)などの症状を引き起こすこともあります。

それだけではありません。実は睡眠不足は胃痛の原因にもなるんです。慢性的な胃の痛みが続いている方は、睡眠の質が落ち、寝不足の状態になっているのかもしれません。

ここでは、寝不足からくる胃痛の関連性を解説し、睡眠不足を解消できるように、より健やかな生活を送るための知識をご紹介していきます。

なぜ、寝不足で胃痛が起こるの?

寝不足が胃痛を招く原因とは?まず胃痛になる手前の、胃が痛くなる原因をつくってしまうのは生活習慣が影響しています。

食生活では、アルコールの大量摂取、空腹時のコーヒー(ブラック)、脂っこい食事、早食い、朝食を抜く、満腹まで食べるなど。

日常生活では、喫煙(受動喫煙含む)、ストレスや疲労、食後にすぐ運動するなど。

これらの積み重ねにより胃の状態は、胃酸の過剰分泌、胃粘膜を保護する胃粘液の減少、胃の運動低下などを起こし、胃痛の主な原因となります。
多くの場合、どれか1つではなく、これらの原因が複合的に重なって胃痛や胃炎を発症します。

では、この胃痛と睡眠にはどのような関係があるのでしょうか。
胃酸分泌、胃粘液分泌、胃の運動機能といった働きを司っているのは、自律神経系での交感神経と副交感神経のバランスです。寝不足が続くと自律神経の働きが乱れてしまい、交感神経と副交感神経のバランスが崩れていきます。そのため、胃の機能が正常に働かなくなり、胃痛や胃炎を発症することがあるのです。

  • 1)寝不足がつづく
  • 2)自律神経の働きが悪くなる
  • 3)交感神経と副交感神経のバランスが乱れる
  • 4)胃などの機能が正常に働かない
  • 5)胃痛がひどくなると胃炎を発症

心理的ストレスも自律神経のバランスを崩しますから、ストレスによって胃炎が発症するのと全く同じ理屈です。要するに、睡眠不足は物理的なストレスとして自律神経の働きを乱し、ストレス性胃炎を引き起こす、というメカニズムになります。胃炎は悪化すると胃潰瘍、胃穿孔といった重病の引き金になることもあるので、なるべく早く睡眠不足を解消するようにしましょう。

胃痛が起きたときの対処法は?

ここでは、寝不足が原因の胃痛が発生した時の対処法を紹介します。軽い胃痛であればまずは自分でできる対処法から行ってみても良いでしょう。※痛みがひどい場合は専門の医療機関で受診してください

半身浴でストレスを緩和基本的に心理的ストレスにせよ、寝不足にせよ、胃痛が起きる状態では覚醒、緊張を司る交感神経が優位になっています。そこで、リラックスした状態に持っていくために、副交感神経が優位になる状況を作ることが大切です。

まずは副交感神経が優位になることを考えて、下記の方法を試してみてください。

  • ぬるめのお湯で半身浴を行う(全身を温めることが胃痛の緩和に)
  • 濡れタオルを電子レンジで温めたものを腹部に当てる
  • 右側を下にして横向きで寝る(食べ物が腸の方に流れやすくなり痛みが和らぐ)
  • 腹式呼吸で自律神経のバランスを整える
  • 心身がリラックスできる寝具で眠る
  • 起床と就寝時刻を一定にして体内時計を整える

睡眠の質を向上し、寝不足を防ぐための4つのポイント

それでは、胃痛の原因にもなる寝不足を防ぐためには何をするべきなのでしょうか?
それは前項で触れた『心身がリラックスできる寝具で眠る』にも関係しますので、ここからは睡眠の質を高めて体調を維持するための4つのポイントをご紹介します。

1.カフェイン飲料の摂取を控える
寝不足のとき、眠気をスッキリさせようと朝起きてすぐにコーヒーを飲む…といった習慣がある人も多いようですが、これはNGです。朝は胃の中が空っぽになっていますから、胃を荒らすカフェインのダメージがもっとも大きくなる時間。むしろ、胃炎を促進させる原因になってしまいますので、胃に負担をかけない水か白湯がおすすめです。
2.入眠3時間前にぬるめの湯に浸かる習慣を
胃痛の原因には「自律神経が乱れ、交感神経優位になってしまう」ということが挙げられます。そこで、入眠の3時間前に、39〜40℃くらいのお湯に浸かる習慣をつけることが胃痛の緩和におすすめです。ぬるめの湯に入浴することは、副交感神経を優位にしてリラックスした状態へと近づける作用があります。ストレス性、寝不足による胃痛の緩和に有効です。
3.体圧分散力が高い敷布団で寝姿勢を整える
体圧分散力が低い敷布団であれば、寝ている間は必ず腰や肩などへの負担が集中して、痛みやコリが生じてしまい、寝不足の原因となってしまいます。しかし、体圧分散力が高い敷布団(凹凸型の中芯を入れた布団)であれば、体重の負担を1箇所から全体へ分散させることができるため、痛みやコリなどの悩み、さらには寝不足が改善されます。
痛みが改善されるということは、寝返りの回数が少ないこと、寝る姿勢がよいことにもつながります。寝る姿勢がよいということは、背骨が緩やかなS字カーブになっている状態であり、呼吸がしやすい(腹式呼吸がしやすい)状態になっていますので、胃痛の緩和に好影響します。
つまり、前述で触れた『腹式呼吸で自律神経のバランスを整える』につながりますので、体圧分散力が高い敷布団がおすすめできます。体圧分散の働きについてもっと詳しく知りたい方は『体圧分散力が解決!?理想はS字カーブの背骨』をご覧ください。
4.トルマリン綿など、保温力の高い敷布団を使う
寝ているときに身体を冷やしてしまうと、自律神経系のうち交感神経が優位になってしまうので、胃痛の発生率が上がってしまいます。
そこで、保温力の高い敷布団を使用することで、眠っている間に身体を温めておくことが胃痛を防ぐためにとても有効なです。
実は、寝具の中で最も保温力との関連性が高いのは敷き布団です。冷たい空気は下にこもりますので保温力がない敷布団はすぐに冷やされますが、逆に、保温力が高い敷布団であれば床からの冷気をシャットアウトし、中の温度も体温も保ってくれます。そこでおすすめしたいのは、トルマリン綿を使用した敷布団。その理由は素材の性質です。トルマリンは遠赤外線を放出する鉱石です。遠赤外線は身体の中の水分を振動させ、身体の中から温めてくれます。もっと詳しく知りたい方は『トルマリン敷布団の効果』をご覧ください。

睡眠の質を向上させるおすすめの敷布団保温力の高いトルマリン敷布団の効果について詳しく見る

【まとめ】寝不足の改善なら敷布団選びが重要!

寝不足による胃痛を防ぐには、毎日7〜8時間もの睡眠時間を確保するのが理想的ですが、難しい場合は、睡眠環境を向上させて睡眠の質を上げ、眠れないストレスをつくらないなどで対応することです。

深い睡眠を得るためには敷き布団の品質が非常に重要ですので、まずは敷き布団を替えるところから検討してみてください。保温力が高く、体圧分散機能の高い敷き布団を使うだけで、睡眠の質は大きく向上できるはずです。

質の高い睡眠を得るためのポイント

  • カフェイン飲料の摂取を控える
  • 入眠3時間前にぬるめの湯に浸かる習慣を
  • 体圧分散力が高い敷布団で寝姿勢を整える
  • トルマリン綿など、保温力の高い敷布団を使う

胃痛を改善したい方、敷布団の購入を考えている方に、トルマリン綿を使用した敷布団を取り扱っている寝具専門店をご紹介しましょう。詳細は『櫻道ふとん店の敷布団で、眠りながら健康に!』をご覧ください。
また、寝不足による胃痛が起きたときの対処法はもちろん対応してほしいですが、胃痛になる前の予防(生活習慣を正しくする)を意識することも良い睡眠につながる大きなポイントになります。

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