化繊の敷き布団の選び方〜ポリエステルのメリットは?

ポリエステルのメリット近年、安価な普及品を中心に化学繊維の布団が増えてきています。数多く存在する化学繊維の中でも、布団に多く使われているのはポリエステルでしょう。ジカルボン酸、ポリアルコールの化合物であるポリエステルは、化学的に合成される繊維であり、綿花、蚕…といった天然の原材料を必要としません。そのため、生産コストが低く、非常にリーズナブルな価格設定で展開されているのが特徴です。

敷布団の買い替えを検討されているのなら、是非、ここでポリエステル布団のメリット、デメリットを知っておきましょう!

安いだけじゃない!?ポリエステルの特徴

ポリエステルの強みは、何も価格が安い…というばかりではありません。クッション性が非常に高く、さらに繊維が太いので耐久性にも優れています。要するに、体重をかけて寝ていても、そう簡単にクッションがへたって“せんべい布団”になる心配がないということです。

腰の痛みに悩んでいる方の中には、敷布団がへたってしまい、体重が掛かりやすい腰の部分がクッションを完全に潰して、間接的に床に着いてしまっている…というケースも多くあります。ポリエステルの敷布団なら、そういった理由で腰に痛み出る可能性はかなり低くなるでしょう。

また、ポリエステルは繊維が太いので、綿ボコリを出しません。そのため、ホコリを吸うと咳き込んでしまう…といった体質の方でも問題なく使えると言われています。さらに化学繊維ということで防菌加工、防ダニ加工なども施しやすく、アレルゲンを気にされている方に好まれているのも大きなポイント。

ポリエステル布団の弱点は!?

もちろん、安価な素材ということでポリエステルには多くの弱点も存在しています。その1つが吸湿性に劣る…という問題です。これは化学繊維全般に言えることですが、繊維そのものに水分を吸う力はほとんどありません。もちろん、繊維の隙間に多少の湿気を保持することは出来ますが、木綿などに比べると、その力は限定的です。

綿ボコリを出さないポリエステルまた、これは“綿ボコリを出さないから、ホコリが原因で咳き込んでしまう方に良いとされている”というメリットを打ち消しかねない問題なのですが、ポリエステルは帯電しやすく、静電気が発生しやすいという特徴があります。静電気は軽い物質を引き寄せてしまいますので、どうしても布団にハウスダストが付着しやすいのです。“綿ボコリが出ない”というメリットと“ハウスダストを引きつける”というデメリット…、どちらが上回るのかについては諸説ありますが、一概に呼吸器官が弱い人に向いているとは言えませんので、注意が必要だと思います。

まとめ〜クッション性が高い!ポリエステル布団

ポリエステル製の布団はクッション性に優れていて耐久力が高いので“1〜2年で中綿がペシャンコになる…”という心配はありません。さらに化学繊維と言うことで防菌加工、防ダニ加工が容易ですので、衛生面のプラスアルファを求めている方にはオススメ。ただし、吸湿性が低く肌触りが悪化しやすい上、静電気を帯びてハウスダストを引きつけてしまう性質があるなど、価格なりの部分も持っています。確かにリーズナブルな敷布団ではありますが、最近では高機能でありながら価格が抑えられた製品も出ていますから、他の素材も含めて、良く検討しておきましょう。

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