布団の最大の敵は湿気 乾燥状態をキープして保存を
季節の変わり目には衣替えがつきものです。洋服だけでなく、布団についても夏と冬で使い分けている人は多いことでしょう。
そんな衣替えの際にとてもショックなのは、久々に出してきた布団が汚れていたりカビが生えていたりするケースです。季節のものは一度しまうと半年近くそのまま保管することになりますから、保存状態が悪いと驚くほど劣化しかねません。大事な布団だからこそ、使わない季節のお手入れにもこだわりたいところです。
では、布団にとってベストな保存状態とはどのような状態なのでしょうか?
布団の最大の敵は、ずばり湿気です。異臭、虫食い、シミ、カビ、肌触りの劣化などなど、布団に関するトラブルはいずれも湿気と密接な関係にあります。なぜなら細菌や害虫はジメジメした場所が大好きだからです。
つまり逆にいうと、湿気を少しでも遠ざけることができれば、それだけ布団は理想的な状態を保つことが可能になるというわけです。ただし、布団はどうしても収納の際に畳まなければいけませんから、湿気がこもりやすいのは仕方のない面もあります。洋服以上に念入りな湿気対策を心がけるようにしましょう。
とくに湿気が一番多い夏には気を付けたいですね。湿気対策の詳細については『湿気は布団の大敵!夏を乗り越える手入れ法』をご覧ください。
また、清潔な状態を保つことも同じくらい大切です。害虫は一度住みやすい場所を見つけると、どんどんその場所で増殖していきます。たった1cm程度でも虫食いができてしまうと、使っているうちに穴はますます広がってしまって、布団そのものが台無しになりかねません。1匹たりとも虫を寄せつけないような工夫が求められます。
以上の2つのポイントをまとめると、次のシーズンも安心して布団を使いたいのであれば「清潔で乾燥した環境で保存する」ことが大事だといえます。
そのためには、衣替えのまえにしっかりと天日干しして乾燥させておくことが欠かせません。そして収納する際に必ず布団カバーを使用するようにすると、虫害はかなり防ぐことができるでしょう。また、カバーごと折りたためば布団の生地と生地が直接触れ合わずに済むため、湿気がこもるリスクを減らすことにも繋がります。収納場所に除湿剤や防虫剤などを設置することも忘れないようにしましょう。
なにより重要なのは、風通しのよい場所に保存することです。立地や間取りを変えることは簡単ではありませんが、日頃から換気する習慣をつけておくとよいでしょう