年に何回洗うべき?家庭の布団の洗濯頻度とタイミング

布団は毎日使うものだけに、知らず知らずのうちに汚れが溜まっています。寝ようと思った途端に悪臭が漂ってくるようでは、気持ちよく眠ることはできません。定期的に布団を洗濯することで、できるだけ清潔な状態を保っておきたいところです。

とはいえ、布団はデリケートなものでもあります。あまりにも頻繁に洗いすぎると、傷んだり弾力が失われたりしてしまうおそれもあるでしょう。洗濯したことで寿命が縮まるようでは元も子もありません。また、家庭で洗えない布団の場合にはクリーニング代もかかりますから、そうそう頻繁に洗うのも現実的ではないはずです。布団の適切な洗濯頻度は、いったいどれくらいなのでしょうか?

この疑問へのヒントとしては、旅館やホテルの対応を参考にするとよいでしょう。実は厚生労働省では「旅館業における衛生等管理要領」というルールを定めており、そこには「6か月に1回以上の丸洗いを行うことが望ましい」と書かれているのです。また、クリーニング業界の見解でも、ほとんどの業者は「半年または年に1度」が理想だとしています。 つまり布団の衛生面を考慮するのであれば、少なくとも年に1回、できれば半年に1回は洗うべきだということです。

これを家庭での実際の生活サイクルに照らし合わせると、夏布団と冬布団とを切り替えるタイミングで洗うのがベストではないでしょうか。押し入れやクローゼットなどで収納しているあいだにも、布団にはダニやホコリなどがどんどん付着していきます。湿気による悪臭がしている場合もあるでしょう。そんな汚れた布団にそのまま寝てしまうと、ただ気持ち悪いだけでなく、アレルギー症状が出るおそれもあります。
少々手間はかかりますが、布団のお手入れは季節ごとに対応すれば清潔さを保つことができます。季節ごとのお手入れ方法については『季節によって布団の選び方、手入れ法は違う!?』をご覧ください。

心身ともにさっぱりとした状態で眠りたいのであれば、布団を衣替えするタイミングで必ず洗濯するよう心がけておくとよいでしょう。年に2回程度であれば、クリーニング代の出費も許せるはずですし、また日頃から布団の掃除を習慣にすればより綺麗な状態で睡眠がとれますよね。掃除の効果的なお手入れ方法については『掃除機と併用して、ダニをゼロにする方法!』をご覧ください。

私たちは人生の約3分の1を眠って過ごす生き物です。寝具の衛生状態にはできるだけ気を遣ってあげましょう。