アレルギーもちでも外に干したい!布団干し袋のメリットとデメリット

布団を清潔な状態に保つためには、日頃から定期的に天日干しをしてあげることが大切です。丸洗いNGの布団であっても天日干しは可能な場合が多いですし、日光消毒にはお金もかかりませんから、布団の衛生対策としては最も効率的な方法だといえます。

しかしながら、「外に干したくても干せない」という人も世の中には多いことでしょう。外気には花粉・ホコリ・黄砂・PM2.5などなど、たくさんのアレルギー物質が飛んでいます。布団は口や鼻が接近するものだけに、アレルギー物質が付着してしまうと直接吸い込むことにもなりかねません。家族にアレルギーもちの人がいる場合には、そのまま外に干すのは絶対に厳禁です。

そこで活躍してくれるのが、花粉やホコリをブロックしてくれる布団干し袋です。

機能性があってお財布にもやさしい布団干し袋

布団干し袋の効果とメリット

布団干し袋は、一見すると普通の布団カバーとほとんど変わらない外観をしています。興味をもちつつも、「これで本当に効果があるのか」と疑問に思って躊躇している人もいるのではないでしょうか。
しかし多くの布団干し袋には、防塵作業服にも使われる非常に緻密な繊維が使われています。そのため花粉やホコリのような目に見えない物質もしっかりとブロックすることが可能です。
その一方で空気はしっかりと通してくれますので、蒸れる心配もありません。また、近年は太陽熱をより吸収しやすいよう加工された商品が主流となっていますから、殺菌効果や消毒効果も充分に受けることができます。
高品質のものでも1枚2,000円以下で購入することができますので、お財布にやさしいのも嬉しいところですね。

布団干し袋の注意点とデメリット

ただし、布団干し袋も万能ではありません。新たに買おうと考えているのであれば、先にデメリットも理解しておきましょう。
まず、布団本体に花粉やホコリが付着しなかったとしても、布団干し袋の外側にはびっしりと付着しているという点に注意が必要です。袋ごと部屋の中に取り込むのであれば結局アレルギー物質を持ち込むことになってしまいますし、袋から取り出す際に布団が外側に触れてしまうこともあるでしょう。取り込んだあとには必ず掃除機をかけるようにしてください。
また、外から飛んでくる物質に対しては効果的ですが、ダニへの効果は確実なものではありません。理論上は充分な高温になったとしても、ダニは布団干し袋の中で自在に動き回りますから、温度の低い部分に逃げてしまうのです。そそもそもダニは死骸や糞のほうがアレルギー物質として凶悪ですので、死滅したとしてもアレルゲンは残った状態になります。やはり掃除機がけは必須です。他にも、ダニを退治する効果的な方法として布団乾燥機を使用してみてはいかがでしょうか。詳しく知りたい方は『最もダニを退治できる方法とは!』をご覧ください。
そしていちばんのデメリットは、実際に使ってみないと効果がわからないという点でしょう。繊維の細かさは肉眼では確認できませんので、残念ながら布団干し袋は粗悪品もたくさん出回っています。購入の際には、ネットの口コミなどをじっくり吟味するようにしましょう。

今回はアレルギー症状の原因となるアレルゲン物質を通さないことで快眠を得る方法をご紹介しましたが、アレルゲンがどんな物質で、増える理由などを知っておいた方が対処の仕方も変わってくると思います。より睡眠の質を高めるためにどのような方法が効果的か、詳しくは『秋口の布団掃除は必須?アレルゲンへの対処法』をご覧ください。