詰め込みすぎはNG!押し入れでの収納はスペースに余裕を

布団の収納場所として最もポピュラーなのは、やはり押し入れでしょう。近年はクローゼットやワゴンを活用している家庭も多いようですが、押し入れはもともと布団の収納用に作られているスペースですから、より効率的に収納することができます。日本の住宅事情を考えると、庶民の強い味方だといえますね。

しかしそんな便利な押し入れも、使い方を間違えると大事な布団を駄目にしてしまう可能性があります。収納する際には細心の注意を払わなければなりません。押し入れで布団を収納する際の注意点を具体的に見ていきましょう。

まず気をつけたいのは、収納前に押し入れを掃除することです。雑巾で乾拭きする程度のことはしている人も多いかもしれませんが、できれば一度すべて中のものを出してからしっかりと掃除機をかけることが望ましいでしょう。なぜなら押し入れはコンパクトに収納できる反面、ホコリやダニなどが逃げていく隙間も少ないというデメリットがあるためです。掃除を怠っていると、押し入れ内は驚くほど不潔な状態になりかねません。

ホコリやダニを防ぐ対策については『防ダニ布団比較集!防ダニ効果のある布団が人気な理由!』をご覧ください。

また、押し入れには必ず除湿剤を置くようにしてください。湿気は布団にとって最大の敵です。特に冬布団はもともと保温力・保湿力が高いため、害虫やカビにとっては絶好の環境となります。布団にシミやカビなどが発生する原因は、使用時よりも収納時に問題があるのだと覚えておくべきです。湿気対策としては、日頃からこまめに押し入れの扉を開け閉めして換気することも大切です。古典的な方法ではありますが、スノコを敷くのも効果的でしょう。

逆にありがちな失敗は、押し入れ内を段ボール箱で仕切ることです。たしかに仕切りを増やせばそのぶん洋服類なども一緒に収納することはできますが、段ボールは湿気を吸ってしまいます。かえって押し入れの中の湿度が高くなるため、布団にとっては最悪の環境となります。

もうひとつありがちな失敗としては、押し入れにぎっちりと布団を詰め込んでしまうことも挙げられるでしょう。せっかくの収納スペースを少しでも活かしたいと考える気持ちはわかりますが、これもあらゆる意味で布団にとってNGです。熱や湿気がこもってしまいますし物理的にも傷みます。布団同士がなるべくくっつかないように収納するのが理想的です。

以上をまとめると、押し入れで布団を収納する際には「スペースを贅沢に使って熱や湿気をこもらせないよう注意すること」が大切だといえます。