ひどい寝汗の原因は
敷布団が寝汗で濡れてしまうと体が冷え、ベタベタした不快さもあって快適に眠れません。
私達は1晩でコップ1杯分の寝汗をかくといわれていますが、寝汗の量は個人差が大きいもの。
気候や気温以外に寝汗が増える原因は多様で、次のようなものが挙げられます。
■飲酒
就寝前にアルコールをたくさん飲むと、体内の分解で生成された有害物質、アセトアルデヒドを汗と一緒に排出しようとする働きで寝汗が増える傾向があります。
寝酒の習慣がある場合はできるだけ就寝時間前に切り上げるか、ナイトキャップ程度の適量飲酒を心掛けるといいでしょう。
■ストレス
心の問題は体と関係ないようにも思えますが、ストレスも寝汗を増やす原因です。
仕事や人間関係などで強いストレスを受けると自律神経の働きが乱れ、就寝中の体温調節ができなくなり、ひどい寝汗をかくことがあります。
■更年期
45~55歳前後になって急に寝汗が増えた場合は、更年期による影響も否定できません。
加齢によってホルモンバランスが乱れ、「更年期障害」と呼ばれるさまざまな不調がおこりますが、ほてりや多汗も症状の一つ。
更年期の不調は女性だけでなく男性にも起こります。
ひどい寝汗以外にも、訳もなくイライラする、情緒不安定になりやすいときは注意しましょう。
■女性の場合はホルモンバランスの乱れ
個人差はあるものの、女性の場合は妊娠中や生理前、生理中にホルモンバランスが乱れ、寝汗がひどくなることがあります。
寝汗に関係しているのは、二大女性ホルモンとも呼ばれるエストロゲンとプロゲステロン。
体温が上がって寝汗が増えますが、生理が終われば自然とホルモンの分泌量が正常に戻り、寝汗の量も落ち着きます。
寝汗を吸収した敷布団の影響は・・・
敷布団は肌に接するパジャマの次に、寝汗をたくさん吸い込みますが、そんな敷布団を放置しておくのは危険です。
敷布団に浸み込んだ寝汗を放置するリスクや、敷布団のお手入れ方法をしっかり理解しておきましょう。
寝汗を放置した敷布団はカビだらけ?
寝汗が浸み込んだまま敷布団を放置して一番心配なのは、ダニやカビの温床になることです。
寝汗の適度な湿気と、寝ている体から敷布団に付着した皮脂やフケは、ダニやカビの大好物。
衛生面で不快なだけでなく、カビの胞子やダニの死骸がアレルゲンとなって、喘息やアレルギーを引き起こす可能性も否定できません。
特に危険なのは、通気性の悪いフローリングの上に敷きっぱなしの布団です。
すのこベッドは通気性が良いものの、お手入れをしていないと湿気が溜まりやすいため、油断は厳禁です。
敷布団はこまめに手入れしよう
敷布団に浸み込んだ寝汗をケアするのに一番効果的なのは、天日干しです。
空気中の湿気が少ない、午前10時~午後3時の間を目安に日干しをして、敷布団にこもった湿気を取り除きましょう。
素材によっては直射日光に当てられない敷布団もあるため、必ず取扱表示を確認してください。
紫外線によるダメージを防ぐためにも、シーツやカバーで覆って干すことをおすすめします。
カビやダニのエサはシーツやカバー類に付着しますから、こまめに洗濯を心掛けて。
こちらの記事で敷布団のお手入れ方法を紹介していますので、参考にしましょう。
手軽に手入れできる敷布団は?
日中仕事で忙しくて天日干しができない人や、マンション住まいでベランダが使えない場合は、家庭の洗濯機で丸ごと洗える、ウォッシャブル仕様の敷布団を選ぶのも選択肢の一つ。
寝汗だけでなく、付着したホコリやカビなどもきれいに洗い流せるため、汗っかきな人や小さな子供が使う敷布団にもおすすめですよ。
敷布団を天日干しできない場合は、布団乾燥機を使うのも寝汗による湿気除去に効果的です。
ひどい寝汗を防ぐためには?
敷布団に寝汗が浸み込むほどひどいときの対処法をご紹介しましょう。
寝汗は体が眠りにつくために必要な、ごく自然な生理現象。
寝汗を無理に抑える必要はありませんが、少し工夫をするだけで気持ち良く眠れますよ。
手軽に始められる寝汗対策
敷布団への寝汗の浸み込みを極力防ぎたいなら、吸湿性の良いパジャマを着て眠ると良いでしょう。
シルクや綿などの天然素材は寝汗をしっかり吸い込むため、ベタベタや体の冷えを防いで快適に眠ることができます。
速乾性のシーツやパッドを敷布団の上に敷くのもおすすめ。寝汗が増える夏の暑い季節でも、サラッと爽やかに布団を利用することができます。
寝汗がひどいと水分の摂取量を無意識に制限しがちですが、むしろ寝る前にコップ1杯の水を飲むのが正解です。
汗がベタつかず、不快感の軽減に役立ちますよ。
寝汗に悩む人にもおすすめの敷布団
ひどい寝汗でいま使っている敷布団の買い替えを検討しているなら、櫻道ふとん店の「腰いい寝」がおすすめです。
残念ながら家庭で洗濯ができるウォッシャブルタイプではありませんが、腰いい寝は高反発ウレタンを凸凹加工した、点で支える体圧分散敷布団。
ウレタンは寝汗で蒸れやすく、お手入れが面倒というイメージを持つ人は多いですよね?
ところが腰いい寝は、朝起きたら敷布団を5~10分程度壁などに立てかけて風を通すだけで、寝汗による湿気が除去できる優れもの。
腕が疲れる上げ下ろしを伴う天日干しの必要がなく、お手入れが簡単です。
防ダニ加工もされているため、2週間に1度を目安に表面に掃除機をかければ寝汗がひどい人でもいつも快適に使えます。
櫻道ふとん店は静岡県御殿場に店を構える、老舗のふとん店。
腰いい寝以外にも蒸れない敷きマットや汗取りパット、除湿シートなどもあわせて販売しているため、総合的な寝具の寝汗対策をしたい人におすすめです。
腰痛の改善にも効果的なので、寝汗とともにつらい腰の痛みに悩んでいる人は、一度櫻道ふとん店に相談をしてみるといいでしょう。
まとめ
敷布団に寝汗が浸み込むのは、不潔感があって嫌なもの。
熟睡の妨げにもなりますし、健康への悪影響も心配です。
寝汗は決して悪いものではありませんが、寝室や寝具周りを見直すだけでも気持ち良く眠れます。
きちんとお手入れをすれば敷布団も長持ちしますので、常日頃からの寝汗対策を心掛けましょう。