■羊を数えるより効果的?フィボナッチ数列を数えて就眠効果



カウント眠れない時によく効果的と言われるのが、羊が一匹、二匹とカウントすること。

大変オーソドックスながらも、頭の中から日頃の悩みごとや不安なことを追い出して、ただ単純に数えるだけのシンプルな思考回路へ自己修正して行くことによって段々と気持ちが穏やかになり、いつの間にか安眠を得ることに繋がります。

ただし、最近ではこれにも増して効果的と言われるフィボナッチ数列というものが脚光を浴びています。これはイタリアの数学者が考案したと言われるものです。

羊のカウントという単純作業ではなく、今回はこれに簡単な計算が加わってきますので、より頭の中から雑念が追い払われ、段々と計算が出来ないようなまどろみが思考回路をモヤで包み込んだかと思うと、その時にはすでに睡眠が始まっているという訳です。

ではこの、羊のカウントよりもちょっと難しい安眠の秘訣、フィボナッチ数列とはどのようなものでしょうか。これはひとつの規則に沿って計算を進めていくものです。

まずはすべてのパターンとして0、1といった並びからスタートし、3番目にはこれら直前にあるふたつの和が置かれます。つまり3つ目は1となります。

次にはまた直前のふたつを足したものが来ますので、つまり1と1の和である2が答えとなります。このように直前にある2つを足すことで段々と膨らんでいく並びを自分の頭の中で組み立てていくというものです。

ざっとここで序盤の数の並びを挙げると、0、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55といった具合になります。いわゆる計算としては複雑とは言いきれないものですし、小学生でも暗算で出来ます。

しかしこれを眠りの途中で行うと案外難しいものです。その難しさが頭の中で心地よい混乱を生み出して、気が付くと安眠に突入しているのです。

ただし、なかなか計算がうまく出来ないからといって、起きあがって紙に書いて計算したりすると脳が完全に起きてしまうので良くありません。計算はあくまで頭の中で、暗算を使って行うようにしましょう。