掛け布団の種類と季節ごとの使い分け

季節の変わり目は、掛け布団選びに悩まされることも多いでしょう。とくに冬~春と夏~秋は目まぐるしく気候が変わりますので、掛け布団選びに失敗すると体長を崩すことにもなりかねません。
今さら聞けない基礎知識から季節ごとの使い分け方法まで、身近な掛け布団についてあらためて学んでいきましょう。

掛け布団を上手に使い分けるコツは気温差!?

掛け布団の種類

掛け布団には大きく分けて本掛け布団、合掛け布団、肌掛け布団の3種類があります。なんとなく名前を見知っていても、違いについて詳しく把握しているという人は少ないのではないでしょうか?

1)本掛け布団とは?
本掛け布団は冬用の掛け布団のことで、「厚掛け布団」と呼ばれることもあります。とくに明記されず「掛け布団」とだけ書かれている場合は、本掛け布団のことを指すケースが多いでしょう。中綿の量はシングルサイズの場合で1.3kg前後と、ボリューム感と保温性を備えています。
2)合掛け布団とは?
合掛け布団は、真夏以外のすべての季節に使える利便性の高い掛け布団です。本掛け布団と合い掛け布団の中間のような存在で、中綿の重量は0.5~1.0kg程度となっています。組み合わせ次第で活用シーンは無限ですが、業界内で明確な定義のある布団ではないためメーカーによって寝心地は変わります。
なお、肌掛け布団は肌布団とも呼ばれています。肌掛け布団の特徴やメリット・デメリット、お手入れ方法などを知りたい方は『肌布団の基礎知識をご紹介』をご覧ください。
3)肌掛け布団とは?
肌掛け布団は、薄手に作られた掛け布団です。「夏用掛け布団」と表記されている場合は肌掛け布団のことだと考えて問題ないでしょう。中綿は0.5kg以下と非常に軽量ですので、寝苦しい夏にも快眠の邪魔になりません。一方で薄いことから汎用性も高く、真冬にプラスアルファとして使われる場合もあります。

季節による使い分けのコツ

季節の変わり目に活躍してくれるのは、合掛け布団です。夏用掛け布団と冬用掛け布団のメリットを両取りしたような布団ですので、気候が不安定な時期にもほかの寝具と組み合わせることで柔軟な対応が可能となります。
具体的には、室温5℃ごとに以下のように使い分けると、体調を崩すことなく活用できるでしょう。

  • ~5℃: 本掛け布団 + 毛布
  • ~10℃: 本掛け布団
  • ~15℃: 合掛け布団または本掛け布団
  • ~20℃: 合掛け布団
  • ~25℃: 肌掛け布団+ケット類または合掛け布団
  • 25℃~: 肌掛け布団またはケット類

一般家庭では、「本掛け布団と肌掛け布団はあっても合掛け布団は用意していない」という家庭が多いかもしれません。たしかに合掛け布団の優先順位は本掛けや肌掛けより低いため、絶対になければいけないとうものではありませんが、1枚あるだけで季節の変わり目への対応力がまったく変わってきます。
もし経済的に余裕があるならば、ぜひ合掛け布団を家族の人数分用意しておきたいところです。

今回は季節の変わり目によって掛け布団の使い分けのコツをご紹介していますが、それ以外にも掛け布団の保温力・軽さなどの特徴、素材、選び方なども解説しましょう。詳しく知りたい方は『おすすめの掛け布団の選び方とは?』をご覧ください。