季節と掛け布団の関係 選び方と注意点は?

季節によって着る服を変えるように、掛け布団も季節ごとに使い分けることが理想です。家庭でも、夏物と冬物の2種類は最低限用意してある場合が多いのではないでしょうか。その一方で、悩んでしまうのが春先や秋口です。気温の変化が激しく時期ですから、焦って布団の衣替えをしてしまうと体調を崩す原因にもなりかねません。

賢く季節ごとに掛け布団を使い分けるためには、どのような点に注意するとよいのでしょうか? また、使わない時期のお手入れや保管方法はどうすればよいのでしょうか?

掛け布団の切り替えは室温±5℃が目安

掛け布団の衣替えのタイミングは難しいですが、目安としては室温を参考にするとよいでしょう。室温ごとに次のような素材の掛け布団を選ぶと、快適な睡眠に繋がりやすくなります。

  • ~5℃: 羽毛布団 + 毛布
  • ~10℃: 羽毛布団
  • ~15℃: 合掛け布団
  • ~20℃: 合掛け布団 または 真綿布団
  • ~25℃: 真綿布団
  • 25℃~: ケット類

春の掛け布団の注意点

春に掛け布団を使用する上で気になるのは、やはり花粉です。現代では日本人の4割が花粉症だという調査結果もありますから、布団に花粉が付着してしまっては快適な眠りは実現できません。

花粉を避けるためには、化学繊維でできた掛け布団や布団カバーは使用しないように心がけましょう。化学繊維は静電気を帯びやすいため、花粉が付着しやすくなります。また、日頃から花粉防止スプレーを噴きかけておくのも効果的です。
春の布団・敷布団の注意点やケア方法について、もっと詳しく知りたい方は『安眠するための布団の扱い!春の注意点とは?』をご覧ください。

夏の掛け布団の注意点

夏は汗をかきやすい季節です。ただでさえ私たちは毎晩コップ1杯分の汗をかいていると言われますから、熱帯夜ともなればそれ以上の発汗をしているであろうことは想像に難くありません。

布団にとって水分は大敵です。カビや虫害の原因となるだけでなく、悪臭やアレルギーを引き起こす可能性もあります。こまめに天日干しするようにして、湿気が掛け布団の内側にこもるのを避けましょう。また、必ず布団カバーもかけ、こまめに洗濯するようにしましょう。
夏の布団・敷布団の注意点やケア方法について、もっと詳しく知りたい方は『湿気は布団の大敵!夏を乗り越える手入れ法』をご覧ください。

秋の掛け布団の注意点

寝具選びで最も難しい季節が秋です。30℃近い暑さだった翌日に急に20℃以下まで冷え込むこともあるなど、気を抜いているとすぐに体調を崩してしまいます。そこで、保温性と通気性を兼ね備えた素材を選ぶことが大切です。具体的には綿布団がこれに該当します。

また、夏に増えたダニや細菌などが最も増殖している時期でもあります。死滅するとアレルゲンになってしまいますから、こまめに掃除機をかけたり天日干しをすることを忘れないようにしましょう。丸洗い可能なものであればなおベターです。
秋の布団・敷布団の注意点やケア方法について、もっと詳しく知りたい方は『暑さの和らぐ秋!布団のケアはどうする!?』をご覧ください。

冬の掛け布団の注意点

冬の掛け布団は、なによりも保温性を重視しなければなりません。しかし、温かければなんでもいいというわけではない点に注意が必要です。

いくら保温性に優れていたとしても、重い布団は快眠の妨げになってしまいます。体が圧迫されて窮屈ですし、寝返りを打ちづらくもなりますから、翌朝起きると体の節々が痛いということにもなりかねません。素材としては木綿は重いため絶対に避けましょう。
冬の布団・敷布団の注意点やケア方法について、もっと詳しく知りたい方は『結露に注意!冬場の布団ケア法』をご覧ください。