まずはシーツの役割を知ろう!

シーツも寝具の一つですが、どちらかというと布団の影に隠れていて、必要性や選び方の重要性を感じない人もいます。

ですが、シーツは布団で眠る時に欠かすことができません。

普段何気なく使っているシーツが果たす役割を、しっかり理解しておきましょう。

シーツの役割

シーツは敷布団やマットレスの上にかぶせて使う、大判の布のこと。布団カバーと同じように、主に布団の汚れ防止のために使われます。

布団は直接私達人間の肌に接しているため、汗や皮脂などが浸み込んで汚れてしまいます。

放っておくと汚れや嫌な臭いがついて眠りにくくなってしまいますし、汚れや水分をエサにダニやカビが繁殖して、アレルギーなどの健康被害をもたらすかもしれません。

これを防ぐために使うのが、シーツです。

シーツは布団すっぽり覆うことで、寝ている体からでる汚れから布団をしっかりガード。簡単に布団からはがしてこまめに洗濯をすることができるので、布団がいつも衛生的に使えます。

布団の上に直接寝ていると、手足の爪で布団の側生地を破ってしまう可能性もありますが、シーツを1枚かぶせておけば、破損の心配もありません。

価格の高い高機能な敷布団でも、シーツがあれば安心。布団の寿命を延ばして、快適に使うことができます。

その他にも、シーツの素材によっては肌触りを向上させる、保温性をサポートするなど、シーツはさまざまな役割を担っています。

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シーツの種類

続いて、シーツの種類とそれぞれの特徴をご紹介していきましょう。

一口にシーツといってもさまざまな形や使い方の違いがあって、寝具売り場に行くと迷ってしまう人は多いもの。購入してから後悔しないよう、しっかり種類を見分けることが大事です。

フラットシーツ

布1枚のオーソドックスなタイプで、カバーした後に隅を敷布団の下に押し込んで使います。厚さやサイズに融通が利くため、敷布団・マットレスを問わず、どんな形状の布団にも対応できるのが魅力です。

形が単純なのでシーツ交換が簡単。洗濯や干すのもスムーズで、ご家庭でも使いやすいのですが、寝相が悪いとカバーが取れやすいというデメリットがあります。

ボックスシーツ

厚さのあるマットレスに対応する、大きなマチがついたシーツで、「クイックシーツ」「ベッドシーツ」とも呼ばれています。底面の端にはぐるっとゴムが通っており、マットレスへの取り付けや取り外しが簡単。寝相が悪くてもシーツがずれにくく、見た目もピシッと、きれいにカバーできます。

ただし形状が特殊なので、同じマットレスでも厚みやサイズによっては使うことができず、汎用性が低い傾向があります。サイズが合わないものを無理やり使っていると寝ているときにもたついたり、ずれたりして、寝苦しくなってしまうため選び方に注意が必要です。

ワンタッチシーツ

構造はボックスシーツと同じですが、大きなマチがついていない、敷布団に対応するシーツです。底面の端にゴムが通っているため、布団に取り付けるのも、取り外すのも簡単。

形状が特殊なので洗濯後に干しにくい面がありますが、非常にフィット感が良く、寝ているときにずれにくいのが魅力です。

シーツに使われる素材の種類

シーツに使われている素材をご紹介していきましょう。

同じような見た目でも素材によって硬さやしなやかさ、肌触りが違って、寝心地が変わってきます。保温性などの機能の違いもあるため、自分にあった、使いやすいものを選ぶ必要があります。

麻(リネン)

麻(リネン)は見た目のおしゃれさで人気がある素材ですが、「リネン」は総称で、次のような原料の違いがあります。

リネン:ヨーロッパに自生している一年草で、アマ科の植物
ラミー:日本にも自生している、イラクサ科の多年草
ヘンプ:日本をはじめヨーロッパなどにも自生している、クワ科の一年草

この中でシーツに使われているのは、比較的繊維が柔らかいアマ科のリネンです。綿などの他の天然素材に比べると肌触りが硬めなものの、吸湿性も熱伝導性も高く、ひんやり・シャリッとした触感の良さで夏に好まれます。

またリネンは耐久性にも優れていて、繰り返しの洗濯に強くいため、ホテルなどの業務用シーツにも向いています。

綿(コットン)

肌触りが良く、通気性にも優れている天然の綿(コットン)は、シーツの主流です。汗を良く吸うためシーツに最適。シワになりやすいというデメリットはあるものの、丈夫で洗濯もしやすく、いつも衛生的に使えるのが魅力です。

ただし同じ綿100%でも品質差が大きく、繊維の長さや細さ、織り方によって値段はさまざま。品質は価格に比例しますが、価格重視で品質が低いものを選んでしまうとゴワゴワし、糸くずが出て、寝心地が悪くなるので注意が必要です。

シルク

蚕の繭から作り出されるシルクはツルっと滑らかな肌触りが魅力で、光沢があって、見た目にも高級感があります。吸湿性もあって肌触りが非常に良いものの、寝汗をかくとペタペタと肌に吸い付くような不快感があることは否定できません。

デリケートな天然繊維のため、家庭で洗濯できない商品も多いです。

ポリエステル

ポリエステルなどの化学繊維を使ったシーツは保温性が高く、シワになりにくいのが魅力。洗濯後の渇きも早く、ご家庭でも使いやすいものの、吸水性には劣ります。夏の時期には蒸れやすく、寝汗でベタベタと張り付くため、不快感や寝苦しさを覚える人は多いです。

ただし最近は冷感加工で、ひんやり感を持たせた夏向きの商品も登場しています。繊維を毛羽立たせてより暖かな冬向きシーツもあるため、特化した機能に注目して選ぶといいでしょう。

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シーツ選びのポイントは?

シーツを布団のようにこだわって選ぶ人は少ないのですが、シーツにもさまざまな商品があります。

自分にあったピッタリのシーツを選ぶポイントをご紹介していきましょう。

シーツ選びのポイント

自分好みのシーツは、次の要領に沿って選んでいきましょう。

・  素材

寝具の肌触りは寝心地を左右しますが、布団の側生地の冷たさやゴワつきが気になって眠れないとき、シーツだったら気軽に寝心地の改善ができます。

素材は好みの肌触りで選びましょう。サラッとした肌触りが好きならコットンやリネン、柔らかめが好きならパイルや、ガーゼがおすすめ。

冬用にあたたかい、起毛素材のシーツもあります。

寝汗が増える夏用シーツには、吸水性や吸湿性に優れた素材を選ぶといいでしょう。麻や綿のシーツがおすすめです。

・  サイズ

敷布団のサイズにあわせて、シングル・セミダブル・ダブルから選べます。

フラットシーツは幅広いサイズの布団に対応できますが、ボックスシーツやワンタッチシーツを選ぶ場合は、使っている敷布団のサイズに対応しているか確認が必要です。

商品のパッケージには対応する敷布団やマットレスのサイズ、厚みが記載されていますから、ご家庭のものとあっているか、必ずチェックをしてから購入してください。

寝ているときのずれを防ぐためにも、ボックスシーツの場合はマットレスの厚みに対して、シーツのマチに5cmほどの余裕を持たせるのがポイントです。

・  色

汚れが目立つ白や、リラックス感を醸し出す淡い色のシーツがおすすめです。

特に白色のシーツは清潔感があり、漂白剤も使いやすいため、不動の人気。アイボリーやライトベージュ、クリームや生成り色は目にも優しく、穏やかな眠りを誘うシーツ色として最適です。

黒や赤、紺色や深緑などの濃い色のシーツはスタイリッシュで人気がありますが、シーツにはヨダレや汗、皮脂やフケなどの白から薄い黄色系の汚れが多いため、汚れが目立ちやすい傾向があります。メンテナンスの手間を減らしたいい人にはあまりおすすめできませんが、逆に汚れが目立つことで洗濯のタイミングが分かりやすいというメリットも。

濃い色のシーツは頻繁に洗濯ができる人に向いていますが、おすすめなのは青色系です。濃い色でも明るい青色なら、比較的シーツの汚れが目立ちません。鎮静作用があるため気持ちが落ち着き、安眠を促す効果が期待できます。

敷布団やお部屋のテーマカラーにあわせて選ぶとインテリアのアクセントになり、模様替えがしやすくなります。

季節に合わせた機能も!

シーツの中にはさまざまな加工を施した、機能に特化した商品もあります。季節や家族の状況ににあわせて、シーツの機能にも注目して選びましょう。

夏におすすめなのは、肌触りがひんやりとした冷感タイプのシーツ。さらりとした肌触りと汗を吸って気化熱で火照った体を冷やすので、熱帯夜でも安心です。

冬の寒さ対策には、暖かな肌触りの温感タイプのシーツを選ぶといいでしょう。毛布と組み合わせれば、サンドイッチ効果で保温性が高まります。

小さな子供のいる家庭では、おねしょ対策に水を通さない防水シーツを。布団を汚すことがありませんし、ママの育児手間とストレス軽減に効果的です。

抗菌・防ダニ加工のシーツと合わせるなら、櫻道ふとん店の腰痛対策マットレス「腰いい寝リッチ」を組み合わせてみてはいかがでしょうか。

腰いい寝リッチは防ダニ加工が施された、安全な寝具。シーツとのWパワーで使えば、小さな赤ちゃんや敏感肌の人のアレルギー対策もバッチリです。

櫻道ふとん店は静岡県の御殿場に店を構える、老舗の布団専門店。布団だけでなくシーツの種類も豊富なため、布団一式をまとめて購入できて便利です。

寝具選びに迷ったら、櫻道ふとん店に相談してみるといいでしょう。

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シーツもこまめな手入れを!

シーツは布団の替わりにまるごと洗って衛生的に使えるのが魅力ですが、洗い方を間違えると気持ち良く使うことができません。

シーツの洗濯方法もしっかり覚えておきましょう。

シーツは週に1回~月に1回の洗濯をしよう

シーツはこまめに洗濯をすることが大事ですが、最低でも1ヶ月に1回は洗濯をしたいところ。

夏はきれいに見えても寝汗をたくさん吸い込んで汚れますので、週1回を目安に洗うことをおすすめします。

シミや汚れには直接洗剤をつけて洗いますが、家庭の洗濯機を使う場合は必ず洗濯ネットを活用しましょう。

洗濯中に引っ張られることによる型崩れを防いで、シーツを長く愛用することができます。

ボックスシーツやクイックシーツは縫い目の部分にホコリやダニの死骸などがたまりやすいので、洗濯する前に掃除機をかけるか、よく振ってホコリを払ってから洗いましょう。

干すときには直射日光は避けて!

シーツは干し方も大事です。薄手のシーツは紫外線に弱いので、直射にあてるのは避け、風通しの良い場所で干しましょう。

大判の寝具は干しにくく乾きにくいのですが、干場が狭い場合は物干し竿2本を上手に活用してください。

2本の物干し竿をまたぐようにシーツを掛け、横から見てM字型になるように整えましょう。風に触れる面積が増えてスピーディーに、しっかりシーツが乾きます。

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まとめ

シーツは肌触りや保温性などの機能で寝心地を大きく左右する、大事な寝具です。定期的な洗濯や季節による使い勝手の違いもあるため、洗い替え用に2~3枚は備えておくことをおすすめします。

シーツの形状や素材、色を選ぶだけでなく、敷布団の素材との組み合わせも重要です。選び方に迷ったら、布団専門店での購入を検討して下さい。

専門的な知識を持つ店員のアドバイスがあれば、自分やご家庭の敷布団にあった、ベストなシーツが選べますよ。