■記憶力を高めるためには睡眠がこんなに大事
受験生や、テストを控えた学生が「徹夜で勉強」するということは良くあることです。しかし、徹夜で勉強をする場合、翌日には覚えていることはあっても、数日、数週間経つと忘れてしまうことがあります。それは、記憶力は睡眠と深い関わりがあるためです。
人間はしっかりと睡眠をとることで、記憶するべきものと、しなくても良いものを分けているのです。時が経つと忘れるというのは、人間が持っているある意味ポジティブな能力なのです。
私たちの覚えたことは、短期記憶貯蔵庫にいったん保存されますが、睡眠中に、長期記憶として取っておくものと、いらないから捨ててしまうものに分けています。そのため、受験生などはしっかりと寝ないと記憶に残らないのです。
人間の記憶は、短期記憶、長期記憶、エピソード記憶など様々なものに分類されます。短期記憶というのは、例えば電話がかかってきて「Aです、Bさんはいらっしゃいますか」と言われたときに、Aさんからかかってきたということを覚えておき、すぐにBさんにAさんからかかってきたことを伝えることができるものです。
これは、短期だけ覚えておけばよいので、一生覚えておく必要がなく寝れば忘れます。一方で、歴史の年号など、いつまで経っても忘れてはいけないようなものは、何度も繰り返して頭に記憶し、焼きつけることで長期記憶として残されます。
つまり記憶力を高めるためには、何度も繰り返して覚えるようにしたり、寝る前に勉強をしたらしっかりと眠ることが重要なのです。ちなみに、身体にとって良い睡眠時間は90分の倍数です。これはレム睡眠とノンレム睡眠が行われるリズムで、この倍数で起きるようにすると記憶力も高まると言われています。
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