すのこベッドの特徴と選び方

湿気がこもりがちな布団やベッドには、カビ対策が欠かせません。寝汗をたくさんかく夏ともなれば、特に意識的に対策をしなければカビの温床となってしまうでしょう。そこで人気を集めているのが、「すのこベッド」です。

古くから浴室や物置などに使われてきたすのこは、板と板との隙間が充分に空いているため高い通気性をもっているのが特徴です。すのこベッドも湿気がこもりにくいので、近年は夏になると毎年のように注目を浴びています。
しかしながらそんなすのこベッドも、選び方やお手礼方法を間違えるとカビが発生してしまうこともめずらしくありません。すのこベッドについての正しい知識を学びましょう。

すのこベッドの良さをご紹介

すのこベッドはこんな人におすすめ

すのこベッドは木の板でできていますから、基本的に寝心地は硬くなります。そのため、硬いベッドが大好きだという人は迷わず購入して問題ないでしょう。また、腰痛もちの方や筋力の弱っている高齢者にとっても、硬いベッドは体への負担軽減に繋がります。
ちなみに、腰痛を緩和、改善するためには布団やマットレスの選び方がとても重要となります。その方法を一部ご紹介しましょう。詳細は『3つのポイント〜腰痛を緩和するための方法』をご覧ください。また、布団の硬さも熟睡できるかどうかが関係してきます。その理由は『なぜ硬めの布団がオススメなの?』をご覧ください。

逆に、やわらかいベッドでなければ快眠できないという人には、あまり向いていません。寝返りを打つたびに木が軋みますので、静かな環境でなければ眠れないという人にも不向きかもしれません。その場合は、すのこベッドの上に低反発マットレスなどを敷くことである程度改善することができます。マットレスの購入を考えている方は『マットレス5大メーカー、買うべきなのは?』をご覧ください。選ぶ際にご参考にしてみてはいかがでしょうか。

すのこベッドを選ぶポイント

すのこベッドを選ぶ際のポイントは、おもに以下の2つです。

(1)折りたたみタイプか据え置きタイプか
「ベッド」と名前にありますが、すのこベッドは折りたためるタイプのものも多いです。折りたたみタイプは省スペースになるだけでなく、二つ折りの状態で立てればベッドに敷いた布団をそのまま干すこともできますので、カビ対策としては抜群です。ただし、折りたたみタイプは利便性・簡易性を重視したつくりのため、寝心地の点では劣ります。
据え置きタイプは、すのこでできていること以外は一般的なベッドと同じつくりです。そのため安定感があるので、寝心地重視であれば圧倒的にこちらが勝ります。そのかわり、お手入れ方法に関しては一般的なベッドと同じように逐一マットレスを干さなければなりません。もし、カビやダニを除去したいのであれば、まずはアレルゲンやアレルギーのことを知っておいた方が対策はしやすくなりますし、もっと効果的に除去できると思います。詳しく知りたい方は『布団の接触アレルゲンを除去する方法!』をご覧ください。
(2)すのこの材質
すのこベッドの品質は、木の材質によってきまる部分がとても大きいです。寝心地についても放湿性についても、木の種類によってまるっきり性能が違いますので、必ず材質を確認してから買うようにしましょう。
すのこベッドによく使われる材質としては、桐、檜、過ぎ、パインの4種類を挙げることができます。いちばん一般的なのは桐で、湿気への強さと熱伝導率の低さが特徴です。軽い木材でもあるので、女性でも扱いやすいのも強みでしょう。特にこだわりがないのであれば、桐のすのこベッドを選ぶのがベターです。
檜は湿気対策も強度もトップクラスですが、高級木材ですので予算的に厳しい人も多いでしょう。逆に最も安価なのは杉ですが、耐久性ではほかよりも劣ります。パインは香りがよいのが特徴の木材なので快眠しやすいのは強みですが、放湿性ではやや劣ってしまいます。