夏の布団カバーとシーツを選ぶための3つのポイント
夏の寝具選びは、「いかに涼しく眠れるか」が最重要ポイントとなります。いくら寝苦しいからといっても、毎晩冷房をつけっぱなしでは電気代がかさみますし、体調を崩す原因にもなりかねません。寝具によって体感温度は大きく変わりますので、一度見直してみましょう。
特に効果が絶大なのは、体に直接触れる布団カバーやシーツの選び方です。では、具体的にどういったポイントを意識して選ぶとよいのでしょうか?
- ポイント1. 通気性
- 私たちは、平均して毎晩コップ1杯分の寝汗をかくといわれています。暑い真夏ともなれば、発汗量はそれ以上となるでしょう。汗で湿った布団は体感的にも気持ち悪いですし、衛生面でも雑菌やカビなどの温床となります。だからこそ、寝具には吸った水分を素早く放出できることが望まれます。
- ポイント2. 吸湿性
- 日本の夏の特徴は、なんといっても湿気の高さです。ヨーロッパ各国の夏と比較すると、同じ気温だったとしても体感温度はだいぶ日本のほうが高いはずです。ただ単に通気性が高いだけでは布団やベッドの内側にこもった水蒸気は逃げてくれませんので、まずしっかりと湿気を吸収した上で逃がせるような素材が理想です。
- ポイント3. 軽さ
- 夏の布団カバーは、軽さにもこだる必要があります。寝苦しい夜に重い寝具をかけて眠ると、全身にまとわりつくような不快感を覚えてしまいがちだからです。体にかかる負担を少しでも軽減することで空気が入りやすくなりますので、快適な睡眠に近づくことができるでしょう。
前述のように寝具選びも大切ですが、夏の夜を快適に過ごすための対策や方法もいくつかご紹介しましょう。詳細は『湿気は布団の大敵!夏を乗り越える手入れ法』をご覧ください。
おすすめの素材はリネンまたはシルク
これらの条件を満たす素材としては、リネンが代表格です。リネンは通気性も吸湿性も高く、おまけに軽いので、シーツにも肌掛け布団のカバーにも最適です。
さらに、汗をかいても肌にべたっと張り付きにくいのも特徴ですから、寝汗の量が多い体質の人でも安心して使うことができるでしょう。昔から夏物の素材として活用されているのも頷けますね。
また、意外なところではシルクも夏に適した素材といえます。なめらかな質感とひんやりとした肌触りが特徴ですから、寝返りを打っても体にまとわりつかず、快眠を導きやすい素材だといえるでしょう。こちらも吸湿性・発散性に優れています。その理由は『機能面はピカイチ!真綿の布団はこんなにスゴイ』をご覧ください。
逆に避けたいのは、ポリエステルやナイロンといった合成繊維です。一般的に合成繊維は吸湿性が低いので、夏場は寝ているうちにどんどん蒸れていき、やがて睡眠の妨げになってしまいがちです。
上記をふまえて、夏の寝苦しい夜を快眠へと導くためには睡眠環境を高めることも大切です。その1つが敷布団の選び方。通年で使用することを考えると選び方にもポイントがあります。詳しく知りたい方は『寝具選びの重要性!睡眠環境を考える』をご覧ください。