■本の選び方に注意が必要です!読書で安眠を得る



読書をしている人眠ろうと思って床についても、なかなか眠りにつけないことはよくあるものです。そんな時に手軽に試すことのできる安眠の秘策として読書が挙げられます。

そもそもよく眠れない原因には、目を瞑って自分を内省したり、仕事のこと、家庭のこと、人間関係のことをグルグルと思い描いているうちに心配事や不安の種が芽生え、それらがどうしても抑えられなくなってしまうことがあります。

これは夜のしじまの中で自分の想像力がついつい多方面に及んでしまって収まりがつかなくなるからであり、そのような事態を回避するためにも自分の思考を別方面に向けてあげることが大切です。その最も手軽な方法となるのが読書に他なりません。文字の世界へと潜り込み、物語の世界に想像力を羽ばたかせることで、不安や心配事はどこかへ吹っ飛んでしまうことでしょう。

このように安眠効果をもたらしてくれる読書ですが、これを実践するにあたっては幾つかの注意点もあります。まず大きなポイントとなるのが読む本のチョイスです。就寝前にハラハラドキドキするようなサスペンスや冒険もの、ハードボイルドなどを読むとそのまま興奮が止まらなくなり、結局朝まで読み続けてしまうという展開も少なくありません。

また、逆に恐ろしい怪談モノやホラー小説などを選んでしまい、夜の暗闇が恐ろしくて寝付けなくなるのもよく聞く話。

これでは全くの本末転倒です。ここは心地よい睡眠を得るためのきっかけとして位置づけて、グングンと読み進められる本はあえて避けて、むしろこれまであまり手を付けたことのない難しめの本であったり、哲学書、古典などを紐解いてみると巧い具合に安眠を導入する読書が実現できることでしょう。

また、この時に気をつけたいのが本を読むための照明です。暗いと目に悪影響ですし、電気を付けっぱなしで寝てしまうことも避けたいところ。できれば寝付くギリギリまで本を頑張って読み続けるのではなく、もうそろそろ眠たくなってきたかなといったところで本をとじ、電気を消して休むのが最も適切と言えるでしょう。