フローリングに布団で寝るのは問題あり?
結論から言えば、フローリングの上に直接敷布団を敷いて眠っても問題ありません。
日本ではもともと、畳の上に直接敷布団を敷いて寝るのが伝統的なスタイル。ベッドでは快適に眠れない人もいます。また、生活空間を圧迫するベッドを使わずに、敷布団を床に敷いて広々と暮らしたいという人は多いです。
最近は畳よりもフローリングを使った家屋が増えていますが、必ずしもベッドが必要というわけではありません。高低差のない敷布団は、寝相が悪い小さな子どもでも安心。成長にあわせてベッドを買い替える手間もかからないため、床に直接敷布団を敷くスタイルは子育て世帯にもおすすめです。
ただしフローリングは、畳とは素材も特徴も違うもの。フローリングで布団で寝るデメリットもあるため、寝具周りの環境を整えておくことが大事です。
フローリングに布団で寝るときの問題点
フローリングで布団で寝るときの、問題点を解説していきます
快適な眠りや生活、健康にも悪影響が出る可能性があるため、デメリットをきちんと理解して、対策を立てましょう。
湿気がたまる
フローリングの上に直接敷布団を敷いて眠るときに一番問題となるのは、湿気です。
私たちは就寝中、1晩でコップ1杯分の寝汗をかくといわれていますが、寝汗を吸った敷布団とフローリングの間には湿気が溜まりやすいのが困りもの。フローリングは畳と違って、吸湿性がありません。床からの冷気で結露して布団がじめつき、熟睡できなくなってしまいます。
布団とフローリングの間にたまった湿気は、カビの繁殖を招くリスクも高いです。アレルギーを引き起こす危険性があり、体力が弱い小さな子どもやお年寄りは特に注意が必要。
カビが生えれば布団やフローリングがダメージを受け、買い替えやリフォームの必要性も出てくるため、経済的な負担が大きくなるリスクも否定できません。
布団の収納場所に困る
ベッドを使わずにフローリングに直接敷布団を敷けば、お部屋を広々と使えるものの、逆に敷布団の収納場所に困るという面もあります。
洋風建築の住宅には昔ながらの押入れがなく、敷布団をたたんで収納できる充分なスペースを確保できないのが実情です。布団を敷きっぱなしでは、お部屋を広く使えません。カビが生えるリスクも高く、生活感満載で、見た目の印象も悪くなってしまいます。
また収納スペースが確保できても、重い敷布団を上げ下げすることで、腰を痛める可能性もあります。高齢者宅では特に注意が必要です。
体の痛みや冷たさで熟睡できない
フローリングに直接敷布団を敷いて寝ていると、体が痛くなり、布団の冷たさから熟睡できないという人も多いです。
フローリングには畳のようなクッション性がありません。そのため厚手の敷布団を使っても硬い床付き感で、寝苦しくなってしまう可能性も。
床からの冷気で体が冷え、眠れなくなるのも困りものです。裸足で畳とフローリングに立ったときに分かるように、フローリングはダイレクトに冷気を伝えます。夏場は寝汗が結露して敷布団がじめつき、冬は湿気で布団が冷えて、快適に眠ることができません。
フローリングで快適に眠るためのポイント
フローリングに布団を敷いて、快適に眠るためのポイントをご紹介していきましょう。
ちょっとした一工夫で快適な寝心地に変えることができるため、ぜひ試してみてください。
環境を整える
フローリングで布団で寝るには、寝室の環境を整えることが必要です。
一番の問題である湿気対策には、敷布団の下にすのこを敷いて使うのがおすすめ。敷布団とフローリングの間に空間を作り、風通しをよくして、湿気を逃がしましょう。除湿シートを敷くのも効果的です。
湿気がこもりやすい敷布団は、こまめに乾燥させて使うのが正解です。定期的に天日干しをするか、布団乾燥機を使いましょう。梅雨時で干せない場合は、敷布団を椅子などに広げてかけてから、扇風機で風を送り込んで湿気を除去してください。
万年床はカビの繁殖を招くもと。敷きっぱなしにせず、こまめにたたんで上げ下げするだけでも、カビのリスクを減らすことができます。たたんで収納すれば見た目もすっきり。収納場所がない場合はたたんでカバーをかけるだけでも見た目がよくなり、ソファー替わりに使えて便利です。
フローリングの床付き感が気になる人は、置き畳を部分的に使うのも選択肢の一つ。手間も大きな費用もかからずに、気軽にリフォームができます。クッション性がよくなって寝心地が向上しますが、置き畳にもカビが生えます。敷きっぱなしは好ましくないため、定期的に乾燥させてケアしましょう。
敷布団の買い替えも選択肢の一つ
寝室の環境を整えるだけでなく、敷布団を見直すのも賢い選択です。
買い替えを検討するなら、湿気に強い敷布団を選ぶといいでしょう。天然繊維のウールは吸湿性がよく、フローリングとの結露を防ぐ効果が期待できます。加えて抗菌加工がしてあれば、言うことはありません。
軽くて折りたたみやすいかどうかも、重要なポイント。布団の上げ下げがしやすくなれば湿気を除去しやすく、収納するのもスムーズです。体が大きい人や体重があって床付き感が気になる人は、厚さやクッション性も重視して敷布団を選んで下さい。
敷布団にはさまざまなメーカー、種類がありますが、フローリングで寝るのにおすすめなのは、櫻道ふとん店の「腰いい寝」です。腰いい寝は高反発ウレタンマットレスと、温泉綿を組み合わせた、新しいタイプの敷布団。
凸凹加工のウレタンが体を点で支えて、フローリングの床付き感を改善。背骨のカーブを理想の状態に維持して、腰痛対策にも効果的です。加えてコンパクトに三つ折りができ、子供が片手で持てるほど軽量。収納性も良好で、日常的に使い勝手のいい商品です。
遠赤外線効果のあるトルマリンを練り込んだ温泉綿がフローリングからの冷気をブロックするため、冷え性の人にもおすすめ。フローリングでの寝苦しさに悩んでいるなら、一度櫻道ふとん店に相談をしてみることをおすすめします。
まとめ
フローリングで布団で寝るのは問題ないものの、きちんと対策を立てることが大事です。
快適な睡眠は、生活するうえで欠かせません。
些細なことでも寝苦しさの改善ができるため、環境や布団を見直して工夫するといいでしょう。