1万円前後で買える布団は何年使える?
布団は消耗品です。新品時のボリューム感や保温性などをキープできる期間という意味でいえば、寿命はけっして長くはありません。一般的に布団の寿命は、どれほど高級なものであっても10~15年程度だとされています。
そこで気になるのが、1万円前後の安い布団の寿命です。どうせ消耗品であるならば、「高いものを買うより安いものを割り切って使い潰していくほうがお得だ」という考え方をする人も多いかもしれません。はたして布団の寿命は、価格帯によってどれぐらい変わってくるのでしょうか?
まず押さえておきたいポイントは、布団の寿命を左右するのは何より「素材」だということです。布団の素材はさまざまありますが、1万円前後で購入可能なものであれば木綿、羽毛、ポリエステルといったところが代表的です。
安い木綿布団の寿命
木綿布団は、一般的に寿命の長い布団として有名です。ただしそれは高品質の木綿を使っており、打ち直しをすることが前提の場合での話です。安い布団であれば当然ながら木綿の質も落ちますし、打ち直しの費用より買い換えたほうが安上がりになるでしょう。そうした現実的な事情を踏まえると、3~5年が寿命といえます。
木綿布団を長く使うためにお手入れする方法などを知りたい方は『布団の王道〜木綿敷布団の特徴!』をご覧ください。
安い羽毛布団の寿命
羽毛布団の質は、価格と如実に比例します。質の悪い羽毛はすぐに湿気を吸って堅くなってしまいますし、羽毛の量自体も少ない場合が大半です。丁寧なケアをしなければ痛みやすい素材だということもあり、やはりこちらも2~3年程度が限界ではないでしょうか。木綿と同じく、この価格帯の羽毛布団も打ち直しをするのは現実的な選択肢ではありません。
安いポリエステル布団の寿命
安価な布団の代表格といえばポリエステルです。量販店やホームセンターなどで安売りされている布団は、多くがポリエステルでしょう。こちらも日常的に使用していると3年ほどでぺちゃんこになってしまいますので、その時点で寿命だと考えられます。ただポリエステルはダニや菌に強いため、ほかの素材に比べて虫害のリスクは低いです。
安価なポリエステル布団ですが、意外と知られていない特徴をご紹介します。詳細は『安いだけじゃない!?ポリエステルの特徴』をご覧ください。
このように、1万円前後で購入できる布団の寿命は素材にかかわらず3年程度だということがわかります。単身赴任など短期限定の用途で買うのには向いていますが、長期的に見るのであれば、やはりある程度の価格帯の布団を買ったほうがコストパフォーマンスは優れているといえそうです。
人生の約1/3は睡眠が占める時間と言われていますので、布団選びはなるべく良い素材を長く使いたいですよね。少しでも寿命が長い布団を選ぶコツをご紹介します。詳細は『長く使える!長寿命の敷布団の選び方』をご覧ください。