保存状態は? 布団を久しぶりに使うときのチェックポイント

あなたの家の押し入れのなかに、何年もずっと眠ったままの布団はありませんか? 来客用の布団だったり、あるいは家族構成が変わったりといった理由で、人数分以上の布団を持っている家庭は少なくないはずです。そうした何年も使っていなかった布団は、はたしてまた使うことができるのでしょうか?

結論から先に言うと、使えるかどうかは保存状態次第です。布団そのものの寿命は5~10年が目安といわれますが、これはあくまでも毎日使用した場合の話。綿や羽毛への負担があまりかからない状態で保存できていれば、ちょっとしたお手入れを施すことでふつうに使うことが可能です。逆に、ほかの寝具に押しつぶされるような形で何年も収納されていたのであれば、生地も中身も傷んでしまっているかもしれません。

数年ぶりに布団を出してきたら、まずは状態の確認からはじめましょう。よく晴れた日に、両面をそれぞれ1~2時間ほど天日干し(羽毛布団の場合は陰干し)してください。湿気によって失われてしまった弾力が元に戻るようであれば、第一関門はクリアです。もし固いままだとしたら、すでに綿や羽毛の寿命は過ぎていると考えられます。その場合は打ち直しや買い換えを検討しましょう。その際、価格で選ぶ方が多いかと思われますが、敷布団の硬さや寿命など、選び方のコツをご紹介します。詳細は『決め手は何!?敷布団の選び方』をご覧ください。

つづいて、布団の表面にしっかりと掃除機をかけます。掃除機の正しいかけ方を知りたい方は『掃除機のかけ方にコツはあるの?』をご覧ください。ずっと使っていなかった布団はダニやホコリや虫の死骸まみれですので、それらをきれいに取り除かなければなりません。それと同時に、布団の生地の状態をチェックする意味合いもあります。経年劣化してる場合には、掃除機をかけただけで破けてしまうこともあるでしょう。ここで特に破けたり穴が空いたりしないようであれば、そのまま使うことができます。

破けてしまった場合も、布団カバーを二枚重ねにすればひとまず応急的に使うことは可能です。寝ている最中に破けると穴がどんどん広がってしまいがちですから、生地がどれぐらい弱っているのかを先に確認しておくことは大切なのです。

ここまで見てきたように、布団を使えるかどうかは保存状態による部分が大きいです。ふだん使っていない布団についても、日頃から湿気や汚れに注意して保管しておく習慣をつけましょう。できれば、使わない布団も半年おきに干したり洗ったりしてあげると理想的です。