睡眠と枕の関係性〜より良い睡眠時間のために

睡眠と枕の関係性とは?枕が変わると眠れなくなる人がいることからも分かるように、睡眠の質と枕には密接な関連があります。こちらでは、良質な睡眠を確保するためにどのような枕を選ぶべきなのかを解説します。

睡眠時の姿勢、呼吸のしやすさを決める大きなポイントとなる枕。枕を正しく選ぶことができれば、睡眠の質は一気に向上するはずです。

熟睡するためには枕選びが大切!

枕を用いて頭部を高くする…という寝姿勢は、洋の東西を問わず世界各地で支持されています。頭部に血液が溜まることによる顔のむくみを防ぐほか、首の形状を整えて姿勢をよくするなど、さまざまなメリットがあるからです。

医学博士である山田朱織氏が実施している枕外来の存在も知られており、最近では“枕によって睡眠姿勢を正すことで体調を上向かせることができる”という説も広く受け入れられてきました。眠っても体力が戻らない、寝起きに首や肩が痛む、といった悩みがある方は、まず枕を見直してみると良いかもしれません。

枕を選ぶ3つのポイント

それでは、睡眠の質を高めてくれる枕を選ぶためにはどのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。枕選びの3つのポイントを紹介します。寝ている時に自然な姿勢を保つためには、良質な枕が不可欠です。

1.高すぎる枕を使うのはNG!

安心して眠ることを「枕を高くして眠る」と表現することから、高めの枕が良いと考えている方も少なくありません。しかし、実は高すぎる枕を使用していると、首や肩の痛みが悪化する要因になってしまいます。
人の背骨を横から見るとS字にカーブしており、この曲線を維持しておかないと、首、肩の痛み、こりが生じます。高すぎる枕では首の部分が伸びきってしまい、体調が悪化してしまうのです。首や肩の痛みに悩んでいるのであれば、今までより少し低い枕を用意することが悩み緩和の第一歩となるでしょう。

2.可能であれば、オーダーメイドの枕がオススメ!

首の長さ、背骨の形状には個人差がありますから、実はジャストフィットする枕の高さも人によって違うのです。そのため、首や肩の痛みと完全にサヨナラしたいのであれば、寝具の専門家に枕測定を実施してもらい、ピッタリの高さを計測するのが一番でしょう。
一部の寝具店では枕測定を行った上でオーダーメイドの枕を作っているので、そういったお店に足を運ぶのもオススメです。

3.夏場は枕の材質に注意!

日本では昔からそばがらを用いた枕が多用されてきましたが、実は夏場の枕としては多くの問題を抱えています。実は、そばがらは吸湿性に優れる反面、枕内部に湿気がこもりやすく、夏場に虫が湧いてしまうことも多いのです。
可能であれば、プラスチック製のパイプを用いた枕など、通気性に優れており、さらに虫の湧かない材質を選んだほうがベターでしょう。

枕の高さ、材質によって寝心地は大きく変化します。もし、今の睡眠環境に問題を感じているのであれば、ぜひ、自分に合った枕を探してみてはいかがでしょうか。特に専門店で枕測定を行ったオーダーメイド枕は、睡眠環境を大きく向上させるために役立ちます。

枕&敷き布団を見直して睡眠環境を正常化!

枕と同時にぜひとも見直して頂きたいのが、敷き布団の材質、形状です。背骨の形状をキープすることが体調を上向かせるためのポイントなのですが、枕だけでは首周りのS字曲線をキープすることしかできません。腰から肩甲骨にかけての背骨全体を考えるなら、敷き布団にもこだわらなければ意味がないのです。

凹凸形状&高反発の敷布団最近では凹凸形状の中綿を用い、腰、肩を全体で支える敷き布団などが発売されているのをご存じでしょうか?

いわゆる「体圧分散に優れた布団」という触れこみで人気を集めている製品のことです。体圧分散に優れた敷き布団を用いれば、背骨全体のS字曲線を維持し、首、肩、さらには背中や腰の痛み、ハリを緩和することも可能になるでしょう。

寝姿勢を良くするためには、枕だけでなく敷き布団も選び方も非常に大切になってくるのです。

ピックアップ>>>体圧分散に優れた敷き布団を探してみる!