敷布団の重さ・軽さを考える〜軽くて扱いやすい布団の選び方!

軽さで選ぶ敷布団お子様がなかなか自分で敷布団を片付けたり干そうとしない…、高齢で敷布団を持ち上げるのが辛い…、そういった悩みはありませんか?

敷布団を敷きっぱなしや干さないままでいると、カビやダニの発生や雑菌繁殖によるニオイなど、様々な問題が発生してしまいます。このような場合は重さが軽く、片手で簡単に持ち運べる敷布団を選んでみてはいかがでしょうか?

実際、ご家族がいらっしゃる主婦の場合、敷布団を選ぶ際に重さ軽さを重要視するという方も少なくありません。こちらでは、重量が軽い、でも機能性、寝心地は100%…という理想の敷布団を選ぶ方法について考えてみましょう!

なぜ軽い敷布団がオススメなの?

ひとくちに“敷布団の機能”と言うと、中綿の材質・硬さ・価格・体圧分散…といった部分に焦点が集まりがちです。しかし、日々使う上では敷布団の「軽さ」や「扱いやすさ」というのも、敷布団を選ぶ上で重要になってきます。重い敷布団は、ついつい天日干しが億劫になりがちですし、最悪の場合、万年床にしてしまう可能性も…。

カビは通気性の湿気がこもっている場所に発生します。
また、ダニは湿気と食料があることで発生増殖していきます。
そして、人は寝ている間に約200mlの汗をかくと言われています。その汗がどこに行くのかといえば、掛布団や敷布団の中になります。

敷布団の下にすのこを敷くなどの湿気対策をとっていれば、敷布団に入った湿気は逃げることができます。
しかし、湿気対策をしていなければ、汗(湿気)は逃げることができずに敷布団に留まってしまいます。

結果的に、敷布団はカビや雑菌が生えやすい環境になってしまいます。
また、敷布団が木綿や羊毛で作られたものであれば、ダニにとっての食料もあることになり、ダニまでも発生増殖しやすい環境になってしまいます。

敷布団は天日干にして日光消毒することにより、雑菌を減らす効果が期待できますが、放置しっぱなしになると雑菌がどんどん増殖してしまいます。
この雑菌は敷布団のニオイの原因になってしまいます。

また、万年床の状態が続くと布団の裏側に大量のカビが発生…。
カビは喘息やアレルギーを持つ方には大敵ですし、肺の中でも増殖してしまう危険性があるそうです…。
ですので、カビは体調不良の原因にもなりますから、絶対に避けなくてはなりません。

この敷布団のカビ問題については、とにかく乾燥させることが大切です。
そのためには、簡単に敷布団を上げ下げしたり、干したりなどのお手入れが簡単にできたりすることが必要となるので、「敷布団の軽さ」は敷布団を選ぶ上でとても重要になってきます。

特にお子様、高齢者用の布団は軽いものを使用しないと、天日干しをしなかったり、万年床にしてしまったり…といった問題が発生しがちになります。
実際、片手で運べるほど軽い敷布団に変えただけで、天日干しの回数が増えたというケースもあるそうです。

軽い敷布団おすすめの敷布団ってどんな構造?

敷布団を作る上で重量を抑えて軽くする方法は大きく分けて3つ考えられます。

  • 敷布団の中身を減らす方法
  • 敷布団の中身・繊維同士の間を広げる方法
  • 最後に敷布団の中身の密度を変える方法
  • それでは、順番に説明していきます。

    敷布団の中身を減らす

    昔ながらの木綿や羊毛の敷布団であれば、敷布団の中身の量を簡単に調節できるはずです。
    購入時に敷布団の重さも見て購入するように心がけるのが良いと思います。

    しかし、このような方法で軽くした敷布団の場合、軽くなるのは良いのですが、敷布団を敷いて寝た時の床に着いてしまう感じ…いわゆる「底着き」を感じやすくなってしまいます。

    木綿や羊毛は寝ている時に汗を吸ってくれるのでとても気持ちいいのですが、底着きは腰痛など身体全身の痛みの原因になりかねないので嬉しくはありませんよね…。

    敷布団の中身・繊維同士の間を広げる

    もし、木綿でできた敷布団の木綿自体の繊維一本一本に隙間を開けられたら、ふっくらして軽い敷布団が仕上がるのが想像できるかと思います。
    それをポリエステルで実現したのが、繊維メーカーの老舗・帝人が開発したV-Lapを使用した敷布団です。
    重量はシングルサイズで約2.9kgととても軽く、子供でも簡単に持ち上がるほどの軽さですので、軽い敷布団を選びたい場合はとてもおすすめです。
    こちらの敷布団は中身から外側の生地までのすべてがポリエステルでできています。
    ポリエステルは木綿や羊毛などの天然繊維と比較して、吸水性や保温性などに劣っているので、夏場のムレや冬場の床から冷え(底冷え)が少し心配です…。

    敷布団の中身の密度を変える

    凹凸形状の敷布団敷布団の中身を例えばスポンジのような密度の低いものに変えてしまえば、軽い敷布団になります。
    しかし、これではまだ底着きの問題が残ってしまいます。
    また、柔らかいスポンジはへたりやくたびれなどの劣化がはやいです。

    これらの底着きとへたりの問題は、スポンジのような構造あるいは密度の低い状態を保ったまま頑丈な硬い素材にすることで解決されています。

    これが、最近の敷布団の主流素材となりつつある「ウレタンフォーム」や、エアウィーブのような「ポリエチレン樹脂」のことです。

    (エアウィーブもポリエチレン樹脂で軽いのでは?と思われがちなのですが、実際には約7kgと思いのほか重く、通気性も良すぎて冬場は逆に寒いくらいなようなので、今回の内容としては割愛します。)

    ウレタンフォームはその製造方法により、密度や硬さを自由に作ることができます。
    ですので、薄くて軽くても底につく感じのない敷布団を作ることも簡単です。
    また、カットなどの加工もしやすいので、ウレタンの表面を体圧分散性の高い凹凸形状に加工することもでき、起きた時の腰痛予防や背中のハリ対策にもとても良いです。

    体圧分散と凹凸形状、腰痛と背中のハリの関係についてはコチラをご覧ください!

    個人的におすすめなのが、櫻道ふとん店のカルカル敷布団です。
    重量はシングルサイズで約3kgで、V-Lapの敷布団同様に子供でも簡単に持ち上がります!
    中身の材料は体圧分散も考慮された高反発凹凸形状のウレタンを使用しており、その周りに綿(木綿もしくは羊毛)を巻いたものなので吸水性や保温性についても、他の敷布団より優れているかと思います。

    敷布団の選び方を軽さで決める!

    敷布団の理想的な軽さは、子どもでも高齢の方でも簡単に持ち上げられる程度と言えます。
    この軽さを実現できて、しかも底つき感のない寝心地を維持することが可能なのは、凹凸形状ウレタンフォームを使用した敷布団だけかなと思い。
    実際、体重さえきちんと支えられていれば、厚い敷布団よりも薄い布団のほうが寝心地は良いと言われています。

    厚い敷布団では身体が沈み込みすぎて、寝返りが打ちにくく、うつぶせになった際に呼吸しにくいなど、さまざまな問題が生じます。
    天日干しが容易で、子供や高齢者にもぴったりの敷布団を探しているのなら、ぜひ凹凸のある芯材を用いて、厚みを抑えた、軽い製品を検討してみてください!

    なお、今回は軽さで敷布団を選んでいますが、他にも選び方がありますのでご紹介しておきましょう。
    詳しく知りたい方は『あなたにおすすめする敷き布団の選び方』をご覧ください。

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