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高級感MAXの敷布団の選び方!羊毛敷き布団の特徴
こちらでは、やや高級な敷き布団の素材として知られている羊毛のメリット、デメリットについて紹介したいと思います。一般的な綿、化学繊維などの材質で作られている布団と比較して、どのような違いがあるのでしょうか?
ちなみにウールという言葉は、羊の他にアルパカ、ラクダ、アンゴラなどの毛を含むそうですが、布団素材としては“ウール=羊毛”という認識で構いません。化学繊維の普及によって、近年、羊毛を用いた敷き布団は減ってきていますが、中には“何としても羊毛の布団が良い”という熱心なファンもいらっしゃいます。
少しでも機能性の高い敷き布団が欲しいと考えているなら、各素材の特徴について正しい知識を得ることが必要。この機会に、羊毛布団の特徴をチェックしてみませんか?
圧倒的な吸湿性!しかも、お手入れが楽ってホント!?
羊毛敷き布団が持っている大きなメリットといえば、やはり吸湿性が高いことでしょう。人は眠っている間にコップ1杯分の汗をかくと言われていますが、羊毛布団はその全てをしっかりと吸い込んでくれます。そのため、敷き布団の表面が湿っぽくなることはなく、サラサラとした寝心地をキープしてくれるのです。
また、この特徴のおかげで、わざわざ長時間の日干しをしなくても、じめじめした湿気が布団にこもることはありません。時折、1〜2時間の陰干しをすれば充分なので、手入れが楽です。これも、羊毛布団の大きなメリットといえるでしょう。
ちなみに、日光に当たると黄色く変色してしまいますので、基本的に日干しはNG。どうしても直射日光で干したい場合は、長くても1時間以内にしてください。
羊毛100%は薄い…!?羊毛敷布団の注意点
ただ、羊毛布団にもいくつかの弱点は存在します。1つは、羊毛の敷き布団は基本的に厚みがなく、せいぜい2〜3cmほどという製品が普通。残念ながら、羊毛布団1枚では充分なクッション性を確保できません。羊毛100%の製品を使うのであれば、必ずマットレスを下に敷いて併用するようにしてください。羊毛100%の敷き布団で厚みを5〜6cmにしてしまうと、価格的に普通の人が購入しやすいものではなくなってしまいますし、致し方ないところといえるでしょう。
ちなみに、羊毛の中綿、化学繊維の芯材を組み合わせた製品もありますが、これはクッション性を確保できる反面、羊毛の吸湿性が発揮されづらくなるので“羊毛の布団が良い”という方のニーズを満たすにはやや不向き。羊毛100%の製品とマットレスと重ねるのが、もっとも優れた手段だと思います。
また、羊毛は捲縮(カール)、ウロコなどが絡み合っているため、中に多くの空気を含んでいます。そのため、使っているうちに空気の層が潰れ、へたってしまうのも特徴の1つ。木綿と比べて反発力も低めなので、干しても再度膨らむことはありません。そのため、クッション性が失われるのが非常に早いです。こういった問題をクリアするためにもマットレスとの併用を忘れないでください。クッション性はマットレスに任せ、羊毛には高い吸湿性を期待する…これは羊毛布団の正しい捉え方です。
クッション性が高い素材を使用した敷布団であれば、ポリエステルとウレタンがおすすめです。ポリエステルについては『安いだけじゃない!?ポリエステルの特徴』を、ウレタンについては『 ウレタンフォームの優れた点はドコ? 』をご覧ください。