キャメルの特徴を抑えた敷布団の選び方を伝授
こちらでは、ラクダの毛を素材とするキャメル敷布団のメリット、デメリットを解説してまいりたいと思います。基本的な特徴は羊毛に似ていますが、やや上位互換…といった印象で、キャメル敷布団はかなりの高級品。しかし、高品質の布団を探しておられるなら、選択肢の1つとして検討する価値は充分にあるはずです。
まだまだ日本ではそれほど普及していませんが、性能だけを考えるならピカイチのキャメル敷布団について、この機会に是非とも基礎知識を仕入れておきましょう。
吸湿性&反発力!キャメル敷布団の驚くべき性能
まず特筆するべきなのは、ラクダの毛が持っている吸湿性です。敷布団が持っている役割の1つに、寝汗を吸収するというものがあります。人は睡眠時にコップ1杯程度の汗をかきますが、これが布団の表面に残ってしまうと、じめじめとして肌触りが良くありません。きちんと湿気を内部に吸収し、干したときにその水分を飛ばす…というのが理想なのです。羊毛と比較して2倍の吸湿力&放湿力を持っているキャメルなら、どれだけ汗っかきな方でも、朝までサラサラの肌触りをキープできるでしょう。
吸湿性に優れた敷布団はキャメルの他にも木綿の敷布団をおすすめします。詳細は『吸湿性はピカイチ!高温多湿の気候に適した布団』をご覧ください。
敷布団1枚で使うには向かない!?
さて、非常に機能性の高いキャメル布団ですが、もちろん弱点がまったく存在しない…とうわけではありません。羊毛と同様、キャメル敷布団は厚みがないので、1枚で使うにはあまり向かないのです。基本的にはマットレスと併用することになると思います。
そのため、体圧分散力、クッション性能による寝心地についてはマットレス依存になるのは否めないところ。キャメル自体は反発力に優れており、適度な硬さを持っているのですが、マットレスの上に重ねてしまえば、キャメル布団そのものの硬さは大きな意味を持ちません。なので、充分な体圧分散力を維持するためには、凹凸形状、高反発素材などを使用した高性能のマットレスを使うことが必須になるでしょう。