男性がより良い睡眠環境にするための布団選び

睡眠環境が改善!?男性におすすめしたい布団・敷布団の選び方をご紹介!一般的に、布団そのものには男性用、女性用といった区別はありません。しかし、成人の男性と女性では「体形」に差がありますので、大きな違いがあるとすれば敷布団(もしくはベッド)のサイズになります。また、体重が違えば敷き布団に要求されるクッション性能は変わってくるはずです。そのため、敷き布団に限っていえば、男性と女性では「大きさ」と「硬さ」に注目して選んだほうが良いでしょう。

そこで、ここでは男性の体格に適した布団を選ぶための秘訣を解説しつつ、よりよい睡眠を確保するための布団・敷布団の選び方、おすすめの素材などを併せてご紹介していきます。

一般的な基準と自分のサイズを比較しておく

ほとんどの男性の場合はシングルで十分だと思います。スポーツなどで体格ががっちりして背が高い方、スペースに余裕がほしい方であればセミダブルを選択した方がよいでしょう。
布団の縦の長さは215cmで統一されていますので心配ないですが、問題は横の幅です。男性と女性はもちろん、男性同士でも肩幅を比較すると差は出ますので、敷布団のサイズを選ぶときは肩幅を測った方が失敗はありません。

下記、敷布団・敷布団カバーの一般的なサイズになります。
(※敷布団カバーは、メーカーによってサイズが異なる場合があります)
男性はシングルでも十分!布団のおすすめサイズ

シングル(1人用)
敷布団:100×210cm、敷布団カバー:105×215cm
セミダブル(1人でゆったり)
敷布団:120×210cm、敷布団カバー:125×215cm
ダブル(2人用)
敷布団:140×210cm、敷布団カバー:145×215cm
クイーン(2人でゆったり)
敷布団:160×210cm、敷布団カバー:165×215cm

布団は柔らかめより硬めがおすすめ

布団選びで重要なことの1つとして硬さがあります。実は、布団は柔らかければいいというものではありません(次項でご説明します)。硬い布団を選ぶにも理由があるんです。

では「理想の硬さってどれくらい?」となりますと、それは寝具専門店で実際に触ってみる、もしくは「試し寝」をすることです。感覚は非常に大切なことです。ネットなどの通販で情報を得て購入することも1つの手段ではありますが、実物に触れてみることで気づくことがたくさんあり、場合によっては失敗を防ぐこともできます。さらに店舗にいるスタッフも専門の方なので知識は豊富。アドバイスもいただけると思いますので、ぜひ周りの情報をフルに活用してください。

布団でおすすめの硬さは試し寝が1番!そして、硬い布団をおすすめする理由は2つ。
1つは、しばらく使用しているうちに体重によって押されてクッションが柔らかくなってしまうため。
もう1つは、「布団の理想の硬さ」と「寝る本人の筋肉の硬さ」はイコールであること。これは、本人の体組織と同様の質感をもつ布団であれば体を支えるのに適しいていると言えます。前述した「試し寝」をしたときに快適と感じる硬さが本人の筋肉の硬さなので、それより1段階硬い敷布団を選んだ方がよいでしょう(使用回数により徐々に柔らかくなっていくため)。
※布団の硬さについてもっと詳しく知りたい方は『なぜ硬めの布団がオススメなのか』をご覧ください。

寝心地がよい快適な布団の選ぶポイントとは?

それでは、睡眠の質を向上させるためにどういう視点で布団を選べばよいのか、基本的なポイントを押さえていくことにしましょう。より快適な寝心地、良質な睡眠を実現するためには、どのような点に注目するべきなのでしょうか?

1.硬め&長寿命のクッション材を選ぶ!
男性は女性に比べて体重が重いですから、どちらかというと男性が使っている敷き布団のほうが、早くペシャンコになってしまう傾向があります。
男性は70kg前後ありますから、これは仕方のない部分。薄くなったせんべい布団に寝ていると、腰、肩が中綿を押しつぶして床に接触してしまいますので、身体のあちこちが痛む原因になってしまいます。
そこで、簡単には潰れない硬めの中綿を使った敷き布団を選ぶことが重要になるのです。
また、潰れにくい長寿命の布団であれば、体重が重い男性でも長く同じ布団を使い続けることが可能。目安として5年以上の保証期間がついた敷き布団を選べば、2〜3年でペシャンコになるような状況は避けられるはずです。
耐久性はとても大事ですね。専門店以外で市販されている布団だと3~4年が寿命だと言われていますが、長いものは5~10年もつと言われているそうです。その理由をご紹介しましょう。詳しく知りたい方は『長く使える!長寿命の敷布団の選び方』をご覧ください。
2.体圧分散力の高い凹凸素材が重要!
平板なクッション材だけで男性の体重を完全に支えるというのは、どうしても困難です。
寝ている人間の体重は腰、肩甲骨の2箇所に集中するため、1箇所あたり30〜40kgほどの重みがかかってしまいます。
狭い範囲にこれだけの負荷がかかれば、クッション材で支えきれないのは自明の理。その点、凹凸形状の中綿を用いた布団なら、突起部分が身体全体の体重を等しく支えるので、沈みこんでしまう心配はありません。
体圧分散力が高いと寝返りの回数や寝姿勢の改善にもつながります。その凹凸素材の働きと魅力をもっと詳しくご紹介します。詳細は『体圧分散力の高い布団の重要性』をご覧ください。
3.防菌作用のある素材の布団を選ぶ!
これは独り暮らしの男性にとって重要な部分です。
女性と違い、男性というのは仕事が忙しいと家事をおろそかにしてしまうのが普通。頻繁に布団の天日干しをしている男性はあまり多くありません。
防菌素材の布団にしておけば、多少、天日干しをサボったとしても、雑菌が大量繁殖する可能性は低くなるでしょう。
では、抗菌加工の布団・敷布団を取り扱っている寝具専門店を2つご紹介しましょう。コストパフォーマンスかつ自宅でも洗える布団を求めている方であれば無印良品の『安価ながら、専門店に迫る品質の敷布団!』を、価格はお手頃でかつ高機能な敷布団を手に入れたい方であればニッセンの『1万円台で体圧分散!?ニッセンのラインナップ紹介』をご覧ください。

以上から、男性用布団を購入する場合には“頑丈なクッション”“体圧分散力”そして“防菌素材”という3つのポイントを押さえたいところです。

そして、質の良い敷き布団を選ぶことができれば、掛け布団もこだわった方が快眠できますね。とくに素材は重要です。素材別に特徴などをまとめましたのでご紹介しましょう。詳しく知りたい方は『掛け布団の種類を解説!あなたにおすすめの素材』をご覧ください。良質な睡眠は素材選びが大事です。

より質の高い睡眠を得るおすすめの知識

良質の眠りは布団選びから!おすすめは感覚と素材

<選ぶときは感覚も大事>
敷布団の選び方で重要なのは、前項で伝えたポイントも含め、寝心地を大切にしてください。それには直接寝具専門店に足を運び、実際に布団の感触を確かめること、「試し寝」をすることです。そのときに体感できるのは、寝床内気象(布団と体の隙間の温度と湿度)と体圧分散の2つ。
寝床内気象については、試し寝で温度や湿度を計るのは難いしと思います。基準はありませんが、快適なふとんの中の温度は33℃前後、湿度50%前後を保っている状態と言われています(※数値はあくまで目安)。なお、体圧分散については上記で説明していますので割愛します。
<自分に合う素材を探す>
素材はそれぞれの好みになりますので、下記は当サイトでのおすすめとして参考程度にしてください。

  • 木綿:保温性が高く吸湿性にも優れているため、高温多湿な日本の気候に合っている素材
  • 羊毛:圧倒的な暖かさと吸湿性と放湿性に優れているため寝心地を快適な状態に、かつお手入れが楽な素材
  • ウレタン:加工しやすく形状の自由度が非常に高い。体圧分散敷布団の中でも使用されている素材
  • トルマリン綿:赤外線の保温効果で非常に暖かく、かつ体温を上昇させ、健康効果もある素材

※トルマリン綿について詳しくは『遠赤外線の保温効果に注目!』をご覧ください。
素材に関しても、直接お店に行ってみた場合は、実際に試し寝で体感してみると、選び方で失敗する確率は低くなるでしょう。

【まとめ】男性の睡眠を支える快適布団

男性は体重があるので、クッションの弾力が足りない布団では“体の一部が中綿を潰して床に押しつけられてしまう”という底つき現象が発生してしまいます。それを防ぐためには、硬めのクッション素材で作られた敷き布団を選ぶことが何より大切です。

また、体重を支え続けていると、中綿の柔らかい布団ではすぐにペシャンコになってしまいますから、長く使っていくためにもクッション材の弾力はとても重要。それに加え、独身の方は仕事やプライベートが忙しいなどの理由から布団を干すことも忘れがちのため、防菌作用のある素材を使った布団を選ぶほうが合理的でしょう。
下記、睡眠の質を支える快適な布団選びのおすすめポイントです。

  • 一般的なサイズから自分が快適に感じる大きさを選ぶ
  • 硬め&長寿命のクッション材を選ぶ!
  • 体圧分散力の高い凹凸素材が重要!
  • 防菌作用のある素材の布団を選ぶ!

いかがでしたでしょうか。男性が良質な睡眠を得るために、布団・敷き布団の選び方がとても重要であることが分かっていただけたと思います。最後に、上記以外にもおすすめの選び方がありますので併せてご紹介しておきましょう。詳しくは『あなたにおすすめする敷き布団の選び方』をご覧ください。

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