■セロトニン睡眠法のススメ
セロトニンという言葉を聞いたことはあるでしょうか。最近、あちこちで耳にした方もいるかもしれませんが、良質な睡眠や日中の覚醒バランスを保つために必要な脳内物質のひとつです。
現代人の脳にはこのセロトニンが不足していると言われています。そのため、ストレスにさらされた脳はセロトニンが出にくくなっており、睡眠が浅くなったり不眠になったりと身体に影響が出てしまいます。しかし、これはちょっとしたことで上手に分泌をコントロールできる脳内物質なのです。
最近ちょっと眠れない、眠りが浅くて身体の疲れが取れないという方は、ぜひこの睡眠法を試してみてください。やり方はとても簡単ですし、特別なこともありませんから、お試しのつもりでチャレンジしてみましょう。
そもそも、セロトニンという脳内物質は神経伝達物質の一種です。脳と脳の間の連絡のために信号を出すもので、これが出ないと伝令がうまくいかなくなり、悪化すると日常生活に支障をきたすようになります。
ふだん、日常生活をしている時には支障を感じることがなくても、疲れがたまったりストレス状態が続いたりすると眠れなくなります。夢の中でも何かに追いかけられるような場面で目が覚めたり、夜中に急に起きだしてしまったりと、十分な睡眠がとれなくなります。
そこで、セロトニン睡眠法が活躍します。運動不足やストレス、家に帰ってもパソコンや携帯を見ている時間が長い方は、脳に対する刺激が強すぎますから、脳をリラックスする方法を実行しましょう。
朝起きたら太陽の日差しを十分に浴びること(約20~30分)、少し速めに歩く程度の軽い運動をする、大豆製品や乳製品を積極的に摂る、まずはこの3つを実践してみましょう。実は、意外とこの3つができていないことが多く、それぞれが少しずつ不足していることで睡眠の妨げになるのです。