■何色のベッドルームが睡眠に効果的?



人間が眠りに費やす時間は、一生の3分の1とされています。最近では、睡眠時間が少ない人ほど脳の老化が早まるといった研究結果が発表されました。この研究では、人間に最適な睡眠時間は約7時間ということです。

忙しい現代人にとって、毎日7時間眠ることは難しいことかもしれません。短時間で熟睡したい、というのは誰もが持つ願望ではないでしょうか。皆と同じように眠っているはずなのに熟睡できない、目覚めが悪いといった人は、睡眠に適した環境を整えることからはじめてみましょう。

実は快眠とベッドルームには、切っても切れない深い関係があるのです。リネンやランプなど、ベッドルームの色が何色かによって眠りに差が出ると言われています。

近年カラーセラピーという言葉をよく耳にするようになりましたが、もともと色を使った心理療法は古代より存在していました。色が人間の心理状態に大きな影響を与えることは、それほど早くから知られていたのです。

多くの専門家がススメる睡眠に最も適した色は、青系です。日中の運動で上昇した心拍数と血圧を下げ、脳と身体の興奮を直ちに静めます。また、広大な海や空を彷彿させる青は、精神の安定にも役立つと言われています。

ストレスに効果的とされているのが、黄・緑系です。張りつめていた緊張感から解き放たれ、大きな安心感を感じます。リフレッシュに山や森を求めるように、人間はストレスを感じると自然と緑を求めます。樹木を思わせる緑と温かな陽射しを連想させる黄は、大地に包まれているような心地良さを提供してくれます。

黄・緑のベッドルームを使用している人は、理想的とされる7時間の睡眠を超える睡眠時間を得ていると言います。逆に、紫や黒などの精神を高ぶらせたり不安にさせたりする色は、ベッドルームには向かないようです。