新素材!?マイクロマティーク毛布とは…?
軽いのに暖かい…という触れこみで人気急上昇中の毛布が、マイクロマティーク毛布です。これは化学繊維を極細に加工して編んだ毛布を指しており、厳密には素材ではなく製法による名称。ニューマイヤー毛布、マイクロファイバー毛布と呼ばれている製品も、基本的には同じものです。
シルクの繊維を1とした場合に0.7相当の太さしか持たない超極細繊維を使用したマイクロマティーク毛布はいったいどんなメリットがあるのでしょうか?
マイクロマティーク毛布の利点&欠点!
それでは、人気を集めているマイクロマティーク毛布の良い部分、弱点を双方とも見ていくことにしましょう。
1.保温性は一般的な化繊毛布を上回ります!
マイクロマティークの毛布は、一般的なアクリル毛布と比べて1.1倍の保温性を持っています。薄くて軽いにも関わらず、重量感のある毛布より暖かいわけですから、実用性は抜群といえるでしょう。
2.肌触りが良く、静電気を帯びないので快適!
極細繊維のおかげで表面が柔らかく仕上がっており、手触りは抜群。肌触りの良さでは、これまでの主流だったマイヤー毛布を上回ります。しかも、化繊でありながら静電気を帯電することがなく、ホコリ、ハウスダストが寄ってくることもありません。ハウスダストがアレルゲンになる…という方でも問題なく使用可能です。
3.仕上がりにバラつきにある…!
マイクロファイバー系の毛布は、現状、仕上がりにややバラつきがあると言われています。表面の毛が抜けてホコリが舞う、耐久性が極端に低い…といった個体に当たってしまう方もいるようで、品質面での評価は二極化している様子。トラブルが多いのは主に中国製なので、日本製を購入することで“アタリを引く確率”を向上させることは出来そうですが、やはり国産は値段が上がります。
4.化学繊維なので吸湿性はそれなり…!
編み方、製法によって手触り、保温力については大幅向上していますが、残念ながら吸湿性に関しては化学繊維の限界を超えることが出来ていません。こればかりは材質の問題なので、製法によって向上させることは難しいでしょう。汗をかくと内部がじめじめしてしまい、やや快眠度では劣ります。
重量が軽く、薄いのに保温性が良い…というマイクロマティークですが、やはり吸湿性など化学繊維のウィークポイントは超えられていないようです。しかし、価格もそれほど高くなく、肌触りには定評がありますから、コストパフォーマンスという観点では優秀な製法だと思います。
選び方の極意〜マイクロマティーク毛布
マイクロマティーク毛布は製造法に問題があると、表面の繊維が剥がれたり、抜けたりしてハウスダストの発生原因になってしまいます。なので、出来るだけ中国製ではなく国産のものを選んだほうが、個体差によるハズレを引く確率は下がるでしょう。また、出来るだけ同じ製品の見本品を手に取り、毛足が抜けないかどうか触って確かめたほうが良さそうです。
また、薄さの割に保温力が高いとはいえ、あまり厚みのある毛布ではないので、合わせる敷き布団、掛け布団はある程度、保温力があるものを選んだほうが無難。毛布だけでなく、トータルでの暖かさを重視するのがポイントです。