普及品の敷き布団にも多用される綿混!
こちらでは、最近の敷き布団に非常に多く用いられている素材、綿混紡について解説してまいりたいと思います。
ネット通販などでは、綿混の布団も“木綿布団”というカテゴリーの中で扱われていることが多く、木綿とほとんど一緒…という捉え方をしている人も多いようですね。確かに木綿と化学繊維を混ぜたものなので、木綿と同じ特徴が当てはまる部分もありますが“全部が全部、木綿と同じ”というわけではありません。
せっかくの機会ですから、ここで木綿100%との違いも含め、綿混の敷き布団について、メリット、デメリットを知っておきませんか?
クッション性を重視するなら綿混がベター!?
一般的に消費者は“綿100%”と書かれている製品のほうが高級…と捉えますし、実際、値段は綿100%の製品のほうが高い場合が多いです。しかし、実はクッション性に関しては綿混素材のほうが木綿100%より勝っているのをご存じでしょうか?特に綿70%、ポリエステル30%という比率で配合した製品は、弾力、かさ高に優れており、腰や肩が沈みこんでしまう“底つき”が発生しにくくなります。
以上の理由から、クッション性重視で安価な布団を探している場合、綿混紡の製品を選ぶほうがベターということもあるのです。値段で布団や敷布団を比較されたい方は『材質別!主な敷き布団の価格を紹介!』をご覧ください。
綿混紡の弱点は吸湿性…!?
ただし、もちろん綿100%に比べて劣る部分というのも存在します。それは敷き布団の吸湿性。敷き布団が持っている大切な役割の1つに、寝ている時の汗を吸収し、布団表面をサラサラに保つ…というものがあります。
綿とポリエステルの混紡にすると、木綿100%の布団に比べて吸湿性は落ちてしまいますので、この“布団の表面をサラサラに保つ”という能力は低下するのです。
以上の理由から、汗っかきな方、布団表面のサラサラ感を重視する方…の場合、綿混紡はあまり向いていないと言わざるを得ません。敷き布団の素材は一概に“これが良い!”と判断できるものではなく、個々人のニーズによって向き不向きがありますから、総合的な観点で選ぶことが大切です。