マットレスを選ぶときのポイント

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マットレスには構造や素材による種類の違いがあり、商品によって硬さやサイズはさまざま。

自分にあっていないと寝心地が悪くなって熟睡できないだけでなく、腰痛や倦怠感などの身体の不調を引き起こしてしまいます。

マットレスは次の3つのポイントを重視して選びましょう。

正しい姿勢で眠れるか

マットレスは寝ている体の姿勢を支える寝具です。

仰向けで寝た時が一番安定し、体に負担がかかりません。マットレスは仰向けで寝たときに心地よいと感じるものを選びましょう。

ポイントは背骨のS字カーブが、立ったままの状態で維持できるかどうか。

マットレスが硬すぎると体の接地面がうっ血して寝苦しくなり、逆に柔らかすぎると腰に体重が集中して腰が痛くなるので、体圧分散性にすぐれた商品を選びましょう。

寝返りしやすいか

私達は血流の停滞を防ぐために、就寝中は頻繁に体を動かします。

寝返りができないと圧迫感から眠りから覚めてしまうので、寝返りが打ちやすいことも重視してマットレスを選びましょう。

マットレスは硬すぎず、柔らかすぎないものが理想的。

腰が沈むと寝返りが打ちにくいので、腰をしっかり支える硬さがあるか確認をしてください。

通気性に優れているか

人間は冬でも就寝中にコップ1杯分の汗をかきますので、通気性の良さも重要です。

私達が住む日本の気候は、季節によって非常に高温多湿。

蒸れると寝苦しくなって熟睡できませんし、朝方になると体が湿気で冷えて、体調を崩してしまいます。

湿気や皮脂をエサに、寝具にカビや雑菌、ダニが繁殖するリスクも見逃せません。

通気性の良さだけでなく、アレルギーを起こさないように抗菌・防ダニ加工などが施してある商品がおすすめです。

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マットレスの種類を知ろう

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代表的なマットレスを、4種類ご紹介していきましょう。

それぞれ構造が違えば、使い勝手も変わってきます。マットレスは種類ごとのメリット・デメリットを理解して、自分にあったもの、使いやすいものを選ぶことが大事です。

ボンネルコイルマットレス

らせん状に巻いた金属製のコイルスプリングを連結させて、一枚にしたマットレスです。面で支えるのが特徴で、体を横たえるとマットレス全体のスプリングが沈みます。

ボンネルコイルマットレスはスプリングが連結されているぶん耐久性が高く、弾力の強さが長持ちするのが魅力です。寝ている体をしっかり支え、硬さがあって寝返りもしやすいため、腰痛持ちの人や体格の良い男性にもおすすめです。

通気性が良いのも嬉しいポイントでしょう。ボンネルコイルマットレスは体の下に空間があり、夏でも蒸れにくいため、汗っかきな人にも向いています。

その反面で振動や横揺れが大きく、ダブルでは使いにくいのは否定できません。硬さで寝苦しさを感じる人も多く、特に体の凹凸が大きい女性や横向き寝では腰に負担がかかりがちです。

ポケットコイルマットレス

金属製のスプリングコイルを小さな袋に入れて、縦横に並べた構造のマットレスです。スプリングがそれぞれ独立して沈んで、体重を点で支えるのが特徴です。

ポケットコイルマットレスは体の形状に沿った沈み方をするため、高いフィット感が得られるのが魅力でしょう。ふんわりと包み込まれる寝心地が好きな人、比較的体重が軽い人に向いています。

体圧分散に優れているのも、メリットのひとつです。朝起きたときに腰や肩の痛みが気になる人、体の負担を減らしたいときにおすすめ。

またポケットコイルマットレスは不快な横揺れが起きにくいため、カップルで寝るのにも適しています。

その反面でポケットコイルマットレスは生産コストがかかり、ボンネルコイルに比べると1万円程度と割高です。また体重が重い人は体が沈み過ぎてしまい、逆に腰の痛みを引き起こすこともあるため注意しましょう。

高反発マットレス

ウレタン素材を使った、反発力の高いマットレスです。「硬い」と表現されることが多いものの、寝ている体が沈み込まないよう跳ね返す力が強いのが特徴で、フラットなものから凸凹状など、さまざまな形状があります。

高反発マットレスは硬さと沈み込みのバランスが良く、寝姿勢をキープしやすいのが魅力です。手をついたときにしっかり跳ね返され、寝返りがしやすいため、朝起きたときに腰が痛む人、熟睡感を得にくい人にもおすすめです。

ウレタン素材はダニなどが繁殖しにくいというメリットがあるものの、そのかわり通気性が悪いのが困りものです。通気口や凸凹形状の工夫などで改善ができるため、素材の形状にも注目して選ぶといいでしょう。

低反発マットレス

衝撃吸収素材とも呼ばれる、ウレタン素材を使った柔らかいマットレスです。フラットな形状が一般的で、横たわるとゆっくりと体が沈み込み、包み込まれるような寝心地が魅力です。

低反発マットレスは非常にフィット感が良く、横向きで寝ても安定感があるのが特徴。体を圧迫しないため、床ずれ防で介護や医療現場でも使われています。

その反面で柔らかすぎて寝返りがしにくく、熟睡感が得られないと感じる人も多いです。特に体重が重い人は寝苦しく、肩こりや腰痛などを悪化させるリスクもあります。

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マットレスの硬さを知ろう

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マットレスの硬さについても理解しておくといいでしょう。

寝心地を左右するため、硬さはマットレスの選び方のなかでも重要な判断目安のひとつです。硬すぎると血行が悪くなって寝返りが増え、寝姿勢が保てません。逆にマットレスが柔らかすぎると胸や腰を圧迫し、寝苦しくなってしまいます。

マットレスの硬さはN(ニュートン)で表されるのが一般的ですが、次のように大きく3つに分けることができます。好みや体型を考慮して、自分にとって心地よい、最適な硬さを選びましょう。

・ソフト
60~70kg程度の体重が軽い男性や小柄な女性には、ソフトタイプの商品がおすすめです。硬すぎず、体が柔らかく沈むことで、体への負担が減らせます。

・ミディアム
70kg~80kgぐらいの男性やなら、ミディアムタイプを選びましょう。ソフトとハードの中間程度の硬さなので、どの硬さが良いかわからない初心者やマットレスのお試し購入にも最適です。

・ハード
体重80kg以上の大柄な人は、体を支える力が強いハードタイプがおすすめです。反発力が強く、繰り返し体重をかけても潰れにくいため安心です。

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自分の身長に合わせてマットレスを選ぼう

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マットレスのサイズもご紹介していきましょう。

寝姿勢を支える寝具の選び方のポイントは、自分の身体にあった、充分なサイズ感を重視することです。ただしサイズによる寝心地の感じ方は個人差が大きく、お部屋の広さとの兼ね合いも無視できません。

一般的にマットレスには次のような、サイズのバリエーションがあります。生活空間を圧迫せずに無理なく敷ける範囲で、好みのサイズを選ぶと良いでしょう。

シングル:幅 97 x 丈 195 cm

中肉中背の大人一人が眠るのに適した、ジャストサイズです。幅の余裕はあまりないものの、寝返りをするスペースはあります。

セミダブル:幅 120 x 丈 195 cm

大人一人が余裕で眠れるサイズです。腕を広げてもはみ出さない広々とした寝心地で、寝返りにも困りません。

ダブル: 幅 140 x 丈 195 cm

大人二人が眠れるジャストサイズです。夫婦やカップル向きでも、体型によっては狭さを感じることもあるでしょう。

大柄の男性が寝返りをする充分なスペースがあるため、一人で利用するのもおすすめです。

クイーン:幅 160 x 丈 195 cm

中肉中背の大人二人が余裕を持って眠れる、ちょうど良いサイズです。寝返りをするスペースが十分あり、カップルでも体がぶつからず、快適に眠れます。

キング:幅 180 x 丈 195 cm

大柄の大人二人でも余裕をもって眠れる、広々としたサイズ感が魅力です。大人二人と子供一人で、親子で川の字で寝ても良いでしょう。

自分に合うマットレスを選びたい場合は、サイズをオーダーメイドにするのも選択肢のひとつです。身長が高い人や大柄の男性でも寝苦しくなく、快適に熟睡できます。

マットレスをサイズオーダーするなら、おすすめなのは櫻道ふとん店です。

静岡県の御殿場に店を構える櫻道ふとん店は、一流の布団職人による丁寧な布団作りで定評のある老舗の布団専門店です。腰痛対策敷布団、「腰いい寝」でも有名ですが、マットレスの取り扱いも豊富で、自分の好みの寝心地の1枚に出会えます。

櫻道ふとん店の「腰いい寝リッチ」なら、一人ひとりの身体の大きさに合わせたサイズオーダーが可能。さらにマットレスの硬さも、やわらかめ・普通・硬めの3つのタイプから選べます。

熟練の布団職人が一つひとつ手作りで作るマットレスなので、使いやすさはお墨付きです。

櫻道ふとん店には専門知識を持ったスタッフが常駐しているのも魅力でしょう。寝心地の好みに合わせたマットレス選び、掛け布団との組み合わせ方などのアドバイスにも対応しています。

布団選びに迷ったら、櫻道ふとん店に一度相談してみると良いでしょう。

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まとめ

マットレスにはさまざまな商品があり、目移りしてしまいがち。

ですが一番大事なのは、自分が気持ちよく眠れるものを選ぶことです。

布団専門店のアドバイスも参考に、種類や硬さ、サイズなどを賢く見分けて、使いやすい理想のマットレスを選んでいけるといいですね。