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厳しい冬には良質な暖かい布団が必要
1年のうち、もっとも寝具の質が大切になる季節といえば冬です。薄くなった敷布団、保温力のない掛け布団では、寒さのあまり夜中に目が覚めてしまうこともありますよね。冬は良質な寝具を使わないと、暖かい睡眠環境を維持することはできません。
また、冬は布団内と床の温度差によって結露が発生することも多く、布団のケアに気を遣う時期です。厳しい冬を健康的に乗り切るためには、暖かい高品質の布団を大切に使うことが何より重要といえます。ここでは寒い冬を温かく過ごすための結露対策、布団のケア、おすすめの布団などを紹介していきます。
寒い冬を暖かく過ごす寝具の組み合わせ
まずは冬に使う寝具の選び方ですが、これは非常にシンプルといえます。この季節は保温力の高い寝具が優れた寝具になるからです。
ただし、掛け布団に関しては1つだけ別の注意点があります。それは、いくら保温性が高くても、厚くて重い布団は使用しない方がよいでしょう。重たい布団は身体を圧迫し、快眠度を大きく下げてしまうからです。
具体的にいいますと、木綿の掛け布団は保温力を上げようとすると分厚くなってしまうので、冬場の掛け布団にはあまり向きません。薄くても保温力の高い掛け布団としては、遠赤外線の力で身体を暖めてくれるトルマリン綿の布団、あるいは高品質の羽毛布団が良いでしょう。
※サンゴ、キャメル素材の毛布の特徴などについて、詳しく知りたい方は『毛布で重要なのは保温力!』をご覧ください。
冬に快眠する布団の使い方のコツ
- ■掛け布団を快適に使うコツ
- ここでは冬に多くの方が使っている羽毛布団を例にご説明していきます。
まずは寝る前に、羽毛布団を軽くほぐして羽毛の中に空気を入れ替えましょう。中の羽が平均に広がり、保温力が増します。そして、羽毛布団は長持ちさせるために表裏、上下でローテーションさせて使用してください。
より温かくするコツは、羽毛掛け布団の上から毛布やタオルケットをかけること。体温が羽毛布団に伝わり、その熱を逃がさないようにするためです。その際、上にかけるものは軽いものをおすすめします。重いと羽毛布団がぺしゃんこになり、高さがなくなることで保温性が低下するからです。そうなると寝返りもしにくいですよね。
逆に、毛布を羽毛掛け布団の下にして使用しても良いと思いますが、寝返りしたときにずれ落ちてしまうことがあります。朝起きた時に毛布は体にかかっているけど、軽い羽毛掛け布団は床に落ちていた、そんな経験ありませんか?毛布を使用する時は、素材や特徴を理解し、かつ自分に合うものを使用した方がよいでしょう。 - ■敷布団を快適に使うコツ
- さて、掛け布団はこだわるのに敷布団は気にしてない方、多いのではないでしょうか。実は敷布団こそこだわってほしいですね。その理由は寝床内の熱にあるんです。
寝床内の熱のほとんどは敷布団を通して逃げていき、寝床内の保温の6割が敷布団に、4割が掛け布団が担っていると言われています。ということは、良質な敷布団を使用し、上記の掛け布団と毛布の対策をすれば保温性を長く持続できるということですね。無理に掛け布団の重ね掛け、パジャマの厚着などをしなくてもよくなります。
さらに、畳やフローリングに敷布団で寝ている方は、敷布団を2枚重ねにして熱を逃がさないようにしたり、ベッドにする(30~40cmほど床から寝床を冷たい空気から遠ざける)ことをおすすめします。
なお、前述でも触れましたが、冬におすすめする良質な敷布団ならやはり保温性が高いこと。次項ではその辺について詳しくご説明していきます。
冬場の冷気を遮断するトルマリン敷布団
敷布団に関しては、間違いなくトルマリン綿を使用した製品がおすすめです。保温力にかけては抜群ですし、断熱性が高いので暖気が床面に行き着かず、結露などのトラブルを起こしにくいのが特徴。現状では、それほど広く知られた素材ではありませんが、真冬の寒さをしのぐ上ではもっとも適した敷布団といえます。トルマリン綿を練り込んだ敷布団について、もっと詳しく知りたい方は『遠赤外線の保温効果に注目!』をご覧ください。
とはいえ、中にはどうしても木綿や化学繊維の敷布団を好んで使用したいという方がいると思います。その際は、敷布団の下にマットレスなどを敷くことをおすすめします。上記の素材だと布団単体では断熱効果が低すぎるからです。
その他、冬に良質な睡眠をとるために
- ■眠る前の準備
- 就寝前に、下記のような準備をしておくと眠りやすくなります。
- 眠る少し前に入浴をして体を温めておく
- コップ一杯分の水分をとる(寝ている間に汗をかくため)
- 寝室を暖房などであたためておく
また、パジャマも就寝中に影響がありますのでチェックしてみてください。
- パジャマは薄手で動きやすく、柔らかい、肌触りの良いもの
- 厚着は避ける。寝返りなど体に負担がかかり、途中で目覚めてしまうため
- おすすめの素材は、汗を吸収し、温湿度調節のできる綿やウールのダブルガーゼなど
- ■湯たんぽを活用
- 布団の中に入った時の、あのひんやり感をなくすためのアイテムとして、湯たんぽを活用することをおすすめします。就寝30分前に、湯たんぽとパジャマを布団の中心に一緒に入れておけば、眠るときにはパジャマも布団の中全体も温まるでしょう。電気毛布とは違って湯たんぽは時間が経過するとお湯が冷めていくので、睡眠中の体温低下を妨げることはないでしょう。また、湯たんぽで温めて寝ることで自律神経の乱れも安定しますので、リラックスして眠りにつけますよ。
冬は結露に注意!布団のケア法とは?
さて、冬場に必要な布団のお手入れといえば結露の防止です。寒い冬は布団内の空気と床面の空気に温度差が生じますから、布団内から漏れた空気が冷やされることで、水蒸気が水に戻る結露が発生します。結露した水は敷布団の下に溜まり、布団の裏側を水浸しにしてしまうのです。
布団に水気がつくと汗や垢を養分としてカビ、ダニがどんどん増殖していきます。いくら真冬でも人の体温で暖められる布団内なら、カビやダニはいくらでも増殖できるのです。夏と違って、人があまり衛生面を気にかけていませんから、気づいたときには裏面がカビだらけ…というケースもあります。
また、敷布団の下に断熱材としてカーペット、マットを敷くことでも結露を緩和できます。ただし過信せず、時々はカーペット、マットを干すようにしてください。
布団のシミ・カビなどの寝具トラブルの原因は湿気です。カーペットやマットより湿気を取り除くおすすめのアイテムをご紹介しましょう。詳細は『湿気取りシートで寝具の敵を退治!』をご覧ください。
【まとめ】冬の夜を暖かく過ごせる寝具はこれ!
真冬の夜を過ごす布団は、何においても保温性を重視しなければなりません。トルマリン綿の入った布団をはじめ、保温性を極限まで高めた素材で作られた製品を選びましょう。身体が温められれば血行のめぐりが良くなり、体調管理にもつながります。また、トルマリン以外の新しい素材を使用した布団で、比較的リーズナブルな製品はたくさんありますから、本格的な冬に入る前にぜひ探しておきましょう。
- 敷布団…トルマリン綿の製品
- 掛け布団…トルマリン綿、または上質な羽毛布団
- 毛布…化石サンゴ、またはキャメルの毛布