各社が「体圧分散」の敷布団をすすめる理由

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一口に「体圧分散敷布団」といっても、素材や硬さなどの特徴はさまざまで、体圧分散をはじめとする性能は、商品によって大きく違います

自分の体にあった、寝心地の良い敷布団を購入したいと考えているなら、まず体圧分散の仕組みや敷布団の素材について知っておきましょう。

体圧分散の効果

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「体圧分散」とは、寝ている体にかかる圧力を一点に集中させずに、敷布団が重さを支えて体全体に分散させる性能のことをいいます。

私達人間の体は、背骨が緩やかなS字カーブを描くのが理想形とされています。しかし、柔らかい敷布団に寝ていると重力で体が沈み過ぎ、肩や腰などに体重が集中し、負荷がかかります。その負荷が続くことで、痛みが生じることも。

かといって硬い床にそのまま寝ていると、出っ張った肩甲骨やお尻周りが圧迫されて、これも痛みの原因なりかねません。

このように体との隙間を支えきれず、筋肉に過剰な負荷がかかって、寝苦しくなるのは困りものです。

少しでも体への負担を軽減し、熟睡できるように睡眠を助けるのが体圧分散敷布団の役割です。

そして、そんな体への負担を軽減してくれる体圧分散敷布団も大きく分けて、高反発マットレス低反発マットレスの2種類があります。

種類が分かれているといっても、2つとも体圧分散に優れているというのは同じ。体の支え方が違い、それぞれで寝心地が変わってきます。

高反発マットレス

弾力に富むのが特徴で、横になるとすぐに体を反発力で支え、背骨のカーブを自然な形でキープします。

体圧分散に優れているだけでなく、腰に負担をかけずに寝返りが打ちやすいのが魅力です。

その反面、腰やお尻など重い部位が沈みにくいので、筋肉量の少ない人には負担がかかることもあります。まれに腰が痛んだり、寝苦しかったりと、体が休まらないと感じる人もいます。

低反発マットレス

横になると体がゆっくり沈み、自分の体の形にぴったりとフィットするのが特徴です。柔らかく包み込むように体を支え、守られているような寝心地だと、病院や介護現場でも人気を集めています。

ただし反発力が弱いため、体格が良い人は肩や腰が沈み過ぎてしまいがちです。姿勢が歪んで体への負担が大きくなり、中には逆に腰痛などの体の痛みを感じる人もいます。

素材にも注目

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自分に合った敷布団を選ぶうえで、敷布団やマットレスの素材も重要なポイントです。素材は暖かさや吸湿性などの面で、寝心地を大きく左右します。

体圧分散敷布団に使われている人気の素材の、それぞれの特徴をしっかり理解しておきましょう。

羊毛

天然の羊の毛(ウール)は保温性が高く、吸湿発散性に優れているのが特徴。寝汗を吸収するため布団の中が蒸れず、1年間を通して快適に眠れると人気の素材です。その反面で、体の重みで潰れやすいのがデメリットでもあります。

長期間使っていると弾力が失われて寝心地が変わりやすく、また、大量生産もできないため価格は高くなりがちです。

ポリエステル

軽くて洗いやすいため、メンテナンスがしやすい素材です。クッション性や耐久性は劣り、すぐにへたれて寝心地が悪くなるものも多いですが、大量生産しやすい化学繊維の素材のため、安価な商品も多いです。コスパよく買い替えができるのが魅力といえます。

ただし静電気が起きやすく、ホコリやハウスダストを引き寄せやすい素材なので、呼吸器官が弱い人やアレルギーの人は注意が必要です。

ウレタンフォーム

ポリウレタンなどを原料にした発泡素材で、クッション性や復元性が高いのが特徴。

耐久性も高く、ウレタンフォームだけを使ったマットレスのほか、多層式敷布団の中芯にも使われています。

ウレタンフォームの良いところは、ダニを寄せ付けないところ。綿などの天然繊維と違って害虫のエサにならないので、アレルギーがある人でも安心して使えます。ダニの心配がないので天日干しの必要もなく、お手入れも簡単です。

各社の敷布団の比較表

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腰痛持ちには体圧分散の敷布団がいいといわれていますが、商品数が多く、どれを選んでよいのか悩んでしまう人は多いです。

人気の大手寝具メーカーの商品を、体圧分散をはじめとする性能や特徴でわかりやすく比較し、ご紹介していきます。

硬さや暖かさなど、寝心地の感じ方は個人差がありますが、実際のユーザーから各社に寄せられている口コミなども参考にしています。

耐久性の比較には打ち直しの可否なども考慮して評価していますが、使い方によって劣化の具合も違うため、耐久年数はあくまでメーカーの目安と考えてください。

気になる価格帯については比較しやすいよう、大人用のシングルサイズでまとめてみました。

西川 Air

体圧分散 かたさ 寝心地 暖かさ 耐久性(耐久年数) お手入れの簡単さ 価格帯
〇(7~8年) 38,000~150,000円

体圧分散
凸凹構造のウレタンマットで、効果的に寝ている体の重みを分散して、理想の寝姿勢をキープします。

硬さ
レギュラー・ハードのバリエーションがあり、自分の好みにあわせて硬さが選べます。

寝心地
反発力が高く、体をしっかり支えるのが特徴のマットレスです。
寝返りが打ちやすく、リラックスして眠れます。

暖かさ
通気孔やスリットの工夫でマットレスの蒸れ対策はしてありますが、夏は熱がこもって寝苦しくなりがち。
冷感タイプのシーツを敷くなどの対策が必要です。

耐久性
通常使用で7~8年は寝心地が変わらず使えますが、打ち直し等はできません。

手入れの簡単さ
ウレタン素材なので洗濯やクリーニングはできませんが、天日干しの手間がなく、カバーのみを外して洗濯ができます。

価格帯
AiR01・AiR03・AiRSI・AiRSXとラインナップがありますが、体圧分散敷布団としては比較的価格設定が高めです。

西川リビング RAKURA

体圧分散 かたさ 寝心地 暖かさ 耐久性(耐久年数) お手入れの簡単さ 価格帯
〇(5年) 19,800~29,800円

 体圧分散
凸凹形状のウレタンマットですが、しっかりとした厚みと反発力があって床付き感がなく、体圧が集中しがちな腰回りに負担がかかりません。

 硬さ
硬さは選べませんが弾力性に富み、硬さと柔らかさのバランスがちょうどよいと好評です。

 寝心地
購入した始めのうちはウレタン臭が気になるという口コミが寄せられていますが、反発力も高く、寝返りのしやすさは良好です。

 暖かさ
保温性は普通。表面を凸凹に加工することで通気性を良くしていますが、夏は熱がこもって蒸れやすい傾向があります。

 耐久性
打ち直し等はできませんが耐久性の良いウレタンを使っているため、5年程度は安心して使えます。

 手入れの簡単さ
風通しの良い部屋に立てかけておくだけで陰干しができます。
側生地は家庭で洗濯ができ、大きく開くL字ファスナーで着脱も簡単です。

 価格帯
丸巻タイプ・3つ折りタイプがありますが、体圧分散敷布団としてはリーズナブルな価格設定です。

昭和西川 ムアツ

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体圧分散 かたさ 寝心地 暖かさ 耐久性(耐久年数) お手入れの簡単さ 価格帯
(7~8年) 37,800~120,000円

 体圧分散
タマゴを縦に並べたような特殊な形状のウレタンフォームで、体の重みを水平・放射状にバランスよく分散。自然な寝姿勢が保てます。

 硬さ
体が沈み過ぎない、程良い硬さ。ただし商品の種類によって硬さが異なるため、選びにくい傾向があります。

 寝心地
体を点で支えるため血行が滞らず、寝苦しくないと評判で、良く眠れるようになったという口コミが多く寄せられています。

 暖かさ
「無膜ウレタン」と呼ばれる空気を多めに含ませた特殊素材を使っているため、適度な保温性があって冬は暖かく眠れます。
凸凹形状で通気性も良く、不快な蒸れもありません。

 耐久性
睡眠中の寝汗や体重によって劣化の度合いが違いますが、7~8年程度の長期間に渡って継続使用ができます。

 手入れの簡単さ
通気性が良いため湿気がこもらず、陰干しをするだけとお手入れが簡単。
側生地は外して洗濯ができ、買い替えもできます。

 価格帯
布団の畳み方や使い方、構造の違いで商品のバリエーションが多く、体圧分散敷布団としては比較的価格設定が高めです。

エアウィーヴ

体圧分散 かたさ 寝心地 暖かさ 耐久性(耐久年数) お手入れの簡単さ 価格帯
× △(3年) 27,000~129,600円

 体圧分散
三次元スプリング構造の薄い高反発マットレスで、全方向から体をしっかり支えます。
頭や肩、腰にかかる体圧をバランスよく分散し、体にかかる負担を軽減します。

 硬さ
体重が重い人でも体が沈み込むことがなく、程よい硬さで一定の反発力を保ちます。
筋肉量が少ない女性や高齢者の場合は、硬すぎて体に痛みを感じがちです。

 寝心地
ポリエステル繊維を立体的に固めた、「エアファイバー」のマットレス。硬くて寝返りがしやすいものの、逆に硬すぎて熟睡できないといった口コミも寄せられています。

 暖かさ
通気性が非常によく、熱や湿気がこもりません。
夏は涼しく眠れて快適ですが、逆に冬は隙間風を感じて、寒くて眠れないという人が多いです。

 耐久性
メーカー側から耐久年数がはっきり示されていないものの、3年の保証がついています。
ただし1年程度で潰れてしまい、寝心地が悪くなったという口コミも散見されます。

 手入れの簡単さ
カバーが取り外して洗濯できるだけでなく、中芯のエアファイバーも自宅で簡単に水洗いができ、メンテナンス性が良好です。

 価格帯
大人用ではスマート025・エアウィーヴ・S-LINE・DUAL MODEとバリエーションがありますが、エントリーモデルのスマート025以外はかなり価格設定が高いです。

ニトリ-点で支える体圧分散敷布団-

体圧分散 かたさ 寝心地 暖かさ 耐久性(耐久年数) お手入れの簡単さ 価格帯
△(1~2年) 14,000円~

 体圧分散
その名の通り、高硬度ウレタンの表面を凸凹状に加工し、点で支えるマットレスです。
全身を支えて、バランスよく体にかかる重みを分散します。

 硬さ
硬さを表示するニュートンなどの単位を使っていないため、選びにくい傾向があります。
他のメーカーの商品よりも、「硬い」と評価する口コミが多いです。

 寝心地
10kgのダンベルを乗せてもほとんど沈まないほど反発力が強く、寝返りがしやすいと評判です。

 暖かさ
ウレタンマットレスなので保温性は高くありませんが、程よく暖かく、夏場の蒸れも少なめです。

 耐久性
メーカーで1年間の保証をしています。
へたりにくく、2年以上寝心地が変わらないという口コミが寄せられています。

 手入れの簡単さ
天日干しの必要がなく、陰干し程度でお手入れが簡単。
マットレスのカバーは外して家庭で洗濯ができるため、メンテナンス性も良好です。

 価格帯
店舗のキャンペーン等で値段が上下しますが、14,000円前後から購入でき、体圧分散敷布団としてはかなりリーズナブルです。

トゥルースリーパー

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体圧分散 かたさ 寝心地 暖かさ 耐久性(耐久年数) お手入れの簡単さ 価格帯
× × △(3~5年) 22,800~28,800円

 体圧分散
低反発素材の「ウルトラヴィスコエラスティック」を使用したマットレス。
体温や体圧によって反発力や形が変化し、体圧を効率よく分散して、体を包み込むようにフィットします。

 硬さ
低反発素材のため柔らかく、無理のない寝姿勢がキープできます。
その反面で体が沈み過ぎ、腰や肩に痛みを感じる人もいます。

 寝心地
柔らかいのに体をしっかり支えられるのが、低反発マットレスの魅力です。
絶妙な寝心地の良さで、一度使うと癖になると好評です。

 暖かさ
体を優しく包み込むものの通気性が悪く、蒸れやすい敷布団です。
体の接地面が大きいぶん寝汗が気になり、寝苦しいという口コミが寄せられています。

 耐久性
メーカーの保証は1年間。昔ながらの綿布団と同様の耐久性がありますが、使う人の体重や使い方による劣化の差が大きく、高反発マットレスと比較すると耐久性は劣りがちです。

 手入れの簡単さ
マットレスに湿気がこもらないので、陰干しでお手入れができます。
抗菌仕様の専用カバーも取り外して、家庭で洗濯できます。

 価格帯
いくつかの種類があり、シングル・セミダブル・ダブル・クイーンでサイズ展開をしていますが、性能のわりにリーズナブルだと人気です。

雲の安らぎ

体圧分散 かたさ 寝心地 暖かさ 耐久性(耐久年数) お手入れの簡単さ 価格帯
〇(3~5年) 39,800~59,800円

 体圧分散
凸凹形状の高反発ウレタンと羊毛のロレーヌダウンを組み合わせた、厚手のマットレスです。
スプリングのように押し返して体圧分散ができると、整形外科医などから称賛されています。

 硬さ
反発力はありますが、厚みがあるぶん腰回りが沈みやすく、柔らかすぎて物足りなさを感じる人もいます。

 寝心地
ふわっとした柔らかさですが、芯材に反発力があるためスムーズに寝返りができます。

 暖かさ
ウレタンの表面をフランス産の羊毛で包んでいるため吸湿性が良く、冬は暖かく眠れます。
リバーシブル設計で、裏返して使えば通気性が良く、両面を使い分ければ季節を問わず快適です。

 耐久性
打ち直しには対応していませんが、8万回の圧縮試験でも厚みの低下が0.1%とへたれに強く、柔らかい寝心地が長続きします。

 手入れの簡単さ
防ダニ・防臭抗菌加工済みですが、羊毛が寝汗を吸って湿気るため、月に2回を目安に日干し乾燥をする必要があります。

 価格帯
シングル・セミダブル・ダブルとサイズのバリエーションがありますが、高すぎず、購入しやすい価格設定です

マニフレックス

体圧分散 かたさ 寝心地 暖かさ 耐久性(耐久年数) お手入れの簡単さ 価格帯
◎(4~15年) 30,250~440,000円

 体圧分散
次世代高反発フォーム、「エリオセル」を使ったマットレスです。
適度な反発力で体圧を分散して、理想の寝姿勢をキープします。

 硬さ
感じ方に個人差はありますが硬すぎず、柔らかすぎないバランスの良さ。
腰痛も起きにくく、熟睡できると評判です。

 寝心地
芯が強くしっかりとした硬さがあるので、安定した寝姿勢を維持できます。
寝返りの際の負担も少なめです。

 暖かさ
オープンセル分子構造で吸汗発散性が良い高反発フォームなので、夏は涼しく眠れます。
空気をたっぷり含んでいるため保温性もあり、冬は暖かく快適です。

 耐久性
商品によって保証期間が最大15年と長く、気温によって弾力性が変わりません。
長く愛用できる商品です。

 手入れの簡単さ
吸湿性・放湿性とも良好なマットレスですが、そのぶん湿気がこもって床との間にカビが繁殖しやすい傾向があります。
2週間に1回程度、日陰で風を通して乾燥させる必要があります。

 価格帯
商品のバリエーションが豊富で価格差が大きく、体圧分散敷布団としては比較的価格設定が高めです。

腰いい寝

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体圧分散 かたさ 寝心地 暖かさ 耐久性(耐久年数) お手入れの簡単さ 価格帯
◎(5~7年) 39,800~83,000円

 体圧分散
指で押すと簡単に潰れるのに、手の平で押すと跳ね返す超高反発ウレタンを芯材に使用した、厚手のマットレスです。
老舗ふとん店ならではの匠の技で体圧をコントロールし、背骨のS字カーブを理想の状態にキープします。

 硬さ
ウレタンマットの反発力の高さで最初は硬いと感じるものの、凸凹加工による指圧効果で気持ち良く、柔らかさを実感する人が多いです。

 寝心地
反発力の高さで腰痛の緩和に効果的だと評価が高く、寝返りもスムーズ。
熟睡できると好評です。

 暖かさ
凸凹加工を施したウレタンマットレスの表面に、独自開発をした「温泉綿」をプラスしているため、遠赤外線効果で冬でもポカポカと暖かいのが特徴です。

 耐久性
へたれにくい高密度のウレタンを使っているため、保証期間としては5年、耐久年数としては7年程度長持ちします。
老舗ふとん店の手作り製品のため、体圧分散マットレスとしては異例の打ち直しが可能。
中材の弾力が甦るだけでなく、側生地も交換するため新品同様に生まれ変わり、長く愛用できます。

 手入れの簡単さ
天然のトルマリン鉱石を練り込んだ温泉綿にホウ酸結晶が含まれていることから、ダニを寄せ付けません。
風通しの良いところに立てかけて乾燥させ、定期的に掃除機をかけるだけとお手入れが簡単です。

 価格帯
大人用としてはシングル・セミダブル・ダブル・ワイドダブル・キング・クイーンのサイズバリエーションがあります。
市販の敷布団と比較するとやや高額ですが、サイズオーダーにも対応している手作り寝具としてはコスパが良好です。

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各社が販売している敷布団の特徴を紹介

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さまざまな体圧分散敷布団があって目移りしてしまう場合は、商品ごとの特徴から選んでいくのも選択肢の一つです。

商品の開発コンセプトや、どんな人におすすめなのか、詳しく解説していきましょう。

西川 Air

日本の大手寝具ブランド、東京西川のAirは、比較的薄手のウレタン製マットレスです。

表面が特殊な立体構造の凹凸状に加工されていて、アッパー部分で効率よく体圧を分散。
ベース部分でしっかり全身を支えるため、就寝中の体に余計な負荷がかかりません。

睡眠中に血行が妨げられることなくしっかり熟睡でき、疲労回復に役立つと好評です。

Airの体圧分散と寝心地の良さは、東京有明医療大学と日本睡眠科学研究所の協同研究によって実証済み。

その健康効果の高さからオリンピックなどに出場するトップアスリートも多数愛用しています。

またAirは薄く軽量なので、扱いやすいのも魅力の一つ。

クルクルと巻いてスリムに収納できますし、持ち運びもしやすいので、腕力のない女性やお年寄りでも安心して使えます。

西川リビング ラクラ

西川リビングのRAKURAは点で支える高反発のマットレスで、朝起きたときに腰が楽だと人気です。

RAKURAは、家庭での使いやすさを重視して作られています。ホコリを寄せ付けず、お洗濯などのお手入れが簡単です。

ベルト付きの丸巻きタイプはクルッと巻いてコンパクトに、3つ折りタイプは押し入れにすっぽり収納できるので、生活スペースを圧迫しません

また老舗寝具メーカーだからこその信頼性で、耐久性の高さも魅力です。8万回の圧縮試験を行っても、マットレスの支える力の減少はわずか2%。

体重の重い人でも安心して毎日使えますし、3つ折りタイプはウレタンを部位ごとに入れ替えられるので、より長く愛用したい人におすすめです。

昭和西川 ムアツ

凸凹形状の体力分散敷布団のルーツとも称される、1970年から発売されているロングセラーの健康布団。

メーカーの名称や構造が似ていることから西川 Airと混同されやすいものの、まったく別メーカーの異なる商品です。

Airに比べると反発力がマイルドなので、筋肉量が少ない女性や高齢者でも使いやすいですよ。

商品のバリエーションが多彩ですが、ムアツ布団は硬さをN(ニュートン)の単位で表示しています。

数値が高いほど硬いということが一目瞭然でわかるので、初めて体圧分散敷布団を選ぶ人でも安心です。

ウレタンは寝汗を吸わないため蒸れやすい素材ですが、ムアツは2層構造になっているため通気性が良好。

側生地も吸水速乾加工を施してあるので寝汗を良く吸い取りますし、洗濯後の乾きも早いので、汗っかきな人におすすめです。

エアウィーヴ

エアウィーヴも世界的なアスリートが愛用していることで有名です。

凸凹形状のウレタンマットが多いなか、しっかりとした硬さのある立体ファイバーを使ったエアウィーヴは革新的な商品。

ウレタンフォームを使った体圧分散敷布団は夏に蒸れやすいのが欠点ですが、エアウィーヴはその90%が空気なので非常に通気性が良く、暑がりの人に向いています

その反面で冬は寒さを感じがちですが、パッドなどを組み合わせたりと調整はできるので、季節を問わず快適です。

カバーや側生地だけでなく、マットレスの中身が丸ごと洗える寝具はなかなかありません。

エアウィーヴはスタンダートモデルで厚さ3㎝程度と薄く、軽量。

今使用しているマットレスや敷布団の上に重ねて使うこともできますし、1枚で使用できる製品もあるので、自分の寝室環境にあわせて選ぶといいでしょう。

ニトリ-点で支える体圧分散敷布団-

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表面に約1,500個の凸凹形状をつけた、商品名の通り、点で寝姿勢を支える体圧分散敷布団です。

硬さは好みが別れるところですが、しっかりとした反発力で体圧の分散や寝返りをサポートしてくれます。

肩や腰に慢性的な痛みがある人や、ぎっくり腰などで痛くて寝苦しい時におすすめです。

この商品はシングルサイズしかありませんが、3つ折りマットレスなのでコンパクトに収納できるのも魅力。

カバーは取り外して家庭で洗濯でき、ホコリも出にくいため、アレルギーが気になる子供でも安心して使えます。

なんといってもリーズナブル。多少耐久性が悪くても買い替えがしやすいので、体圧分散敷布団を試してみたい場合にもぴったりです。

トゥルースリーパー

テレビショッピングやネット通販大手の、ショップジャパンが販売しているマットレスです。

低反発素材を芯材に使っているため包まれるような柔らかい寝心地と、フィット感が魅力。

柔らかめの布団が好きな人や、体重が軽い人に向いています

トゥルースリーパーは今使っている敷布団の上に敷いて体圧分散をすることを想定して作られているため、厚さが5cmと薄く、軽量。

巻いたり、畳んだりして収納や持ち運びができ、子供でも使いやすいですよ。

60日間の返金保証がついているので、初めて体圧分散敷布団を購入する人でも安心

セット販売でよりリーズナブルに購入できますし、枕やカバーなどもセットで販売しているため、お得感が強い商品です。

雲の安らぎ

別名「浮圧敷布団」と呼ばれる、雲に包まれるようなリラックス感を誘うマットレスです。

17cmもの厚みがあって寝心地が良く、朝起きたときの腰の痛みもおこらず、熟睡できると人気があります。

品質管理が徹底された国内工場で製造されている、安心の国産品。

高反発スプリングマットを中心に凸凹形状のアルファマットをダブルで、暖かなロレーヌダウン1枚を組み合わせた5層構造で耐久性が良く、長期間にわたって寝心地が変わりません。

片面が羊毛を仕込んだ秋冬用、反対側は通気性が良い春夏用のリバーシブル設計で、一年中快適に使えるのも魅力です。

100日間の返金保証がついているため、通販が不安な人でも購入しやすいでしょう。

ただし折り畳んで収納ができず、生活空間を圧迫しがちです。

ワンルームマンションなどの狭いお部屋には、あまりおすすめできません。

マニフレックス

マニフレックスは世界90ヶ国で愛用されている、人気の寝具ブランド。

全ての製品がイタリアの工場で一貫生産されているため、価格は高めでも体圧分散に優れる、質の高い商品です。

水で発泡させた次世代高反発フォーム、「エリオセル」は硬すぎず、かといって柔らかすぎない絶妙なバランスの良さ。通気性も良好です。

マニフレックスは最大15年と、寝具としては異例の保証期間の長さも魅力です。

ドイツの検査機関で耐久性テストを行っているため耐久性も高く、燃焼させても有毒ガスが発生しないため、小さな子供がいる家庭でも安心して使えます。

腰いい寝

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静岡県は御殿場に店を構える老舗ふとん店、櫻道ふとん店のヒット商品で、腰痛持ちの人や、熟睡したい健康志向の人から人気を集めています。

NHKのあさイチなど、テレビやラジオなどの情報番組でも紹介されているので、知名度の高い体圧分散敷布団です。

信州大学繊維部と共同研究した超高反発凹凸ウレタンを芯材に使用し、体圧分散能力も立証済み。

櫻道ふとん店が独自開発した温泉綿が遠赤外線効果で体を内側から暖めるので、冷え性の人にもおすすめです。

厚生労働省から「ものづくりマイスター」として認定された熟練職人が一枚一枚丁寧な手作業で作る敷布団。

欲しいサイズをオーダーできるので、自分の好みにあわせて寝心地が調整できますよ。

マットレス自体の耐久性も良好ですが、体圧分散マットレスとしては異例の打ち直しにも対応しています。

質の良い眠りでしっかり疲労を回復させたい人や、良い寝具を長く愛用したい人におすすめの一品です。

ピックアップ腰いい寝を詳しく見る

まとめ

腰痛持ちで眠れない人や、朝起きたときに疲れが残っている場合は、体圧分散敷布団がおすすめです。

人気商品の特徴を比較しながら、自分にぴったりのお気に入りを選んでくださいね。

いろいろ比較しても自分にあっているか不安だという人は、布団専門店に相談してみるのも選択肢の一つです。

商品の知識はもちろん、快眠のコツや質のいい睡眠のアドバイスもしてくれます。

寝具選びに迷ったら、一度相談してみるといいでしょう。