1-1-1.高反発マットレス

弾力に富むのが特徴です。横になるとすぐに体を反発力で支え、背骨のカーブを自然な形でキープします。体圧分散に優れているだけでなく、腰に負担をかけずに寝返りが打ちやすいのが魅力。
その反面、腰やお尻など重い部位が沈みにくいため、筋肉量の少ない人には負担がかかることもあります。また、まれに腰が痛んだり、寝苦しかったりと、体が休まらないと感じる人もいます。

1-1-2.低反発マットレス

横になると体がゆっくり沈み、自分の体の形にぴったりとフィットするのが特徴です。柔らかく包み込むように体を支え、守られているような寝心地であることから、病院や介護現場でも人気を集めています。
ただし反発力が弱いため、体格が良い人は肩や腰が沈み過ぎてしまいがち。姿勢が歪んで体への負担が大きくなり、中には腰痛などの体の痛みを感じる人もいます。

1-2-1.羊毛

天然の羊毛（ウール）は保温性が高く、吸湿発散性に優れているのが特徴。寝汗を吸収してくれるため布団の中が蒸れず、1年間を通して快適に眠れると人気です。反面、体の重みで潰れやすいのがデメリットでしょう。長期間使っていると、弾力が失われて寝心地が変わりやすくなります。また、大量生産ができないため価格は高くなりがちです。

1-2-2.ポリエステル

軽くて洗いやすいため、メンテナンスがしやすい素材です。クッション性や耐久性は劣り、すぐにへたれて寝心地が悪くなるものも多いのがデメリット。しかし大量生産しやすい化学繊維の素材のため、安価な商品が多いです。コスパ良く、気軽に買い替えができるのが魅力と言えます。
ただし静電気が起きやすく、ホコリやハウスダストを引き寄せやすい素材でもあります。呼吸器官が弱い人やアレルギーの人は注意が必要です。

1-2-3.ウレタンフォーム

腰痛持ちの方には体圧分散の敷布団が良いと言われていますが、商品数が多くどれを選んで良いのか悩んでしまう人は多いでしょう。
そこで人気の大手寝具メーカーの商品を、体圧分散をはじめとする性能や特徴で分かりやすく比較し、ご紹介していきます。

硬さや暖かさなど、寝心地の感じ方は個人差がありますが、実際のユーザーから各社に寄せられている口コミなども参考にしています。
また耐久性の比較には、打ち直しの可否なども考慮して評価しています。ただし使い方によって劣化の具合も違うため、耐久年数はあくまでメーカーの目安と考えてください。
気になる価格帯については、比較しやすいように大人用のシングルサイズでまとめてみました。

2-1-1.体圧分散

凸凹構造のウレタンマットで、効果的に寝ている体の重みを分散。理想の寝姿勢をキープします。

2-1-2.硬さ

レギュラー・ハードのバリエーションがあり、自分の好みに合わせて硬さが選べます。

2-1-3.寝心地

反発力が高く、体をしっかり支えられるのが特徴のマットレスです。寝返りが打ちやすく、リラックスして眠れます。

2-1-4.暖かさ

通気孔やスリットの工夫でマットレスの蒸れ対策はしてありますが、夏は熱がこもって寝苦しくなりがち。冷感タイプのシーツを敷くなどの対策が必要です。

2-1-5.耐久性

通常使用で7〜8年は寝心地が変わらず使えます。打ち直し等はできません。

2-1-6.手入れの簡単さ

ウレタン素材なので洗濯やクリーニングはできませんが、天日干しの手間はありません。カバーのみ、外して洗濯ができます。

2-1-7.価格帯

AiR01・AiR03・AiRSI・AiRSXとラインナップがあります。
体圧分散敷布団としては、比較的価格設定が高めです。

2-2-1.体圧分散

凸凹形状のウレタンマット。しっかりとした厚みと反発力があって床付き感がなく、体圧が集中しがちな腰回りに負担がかかりません。

2-2-2.硬さ

硬さは選べませんが弾力性に富み、硬さと柔らかさのバランスがちょうど良いと好評です。

2-2-3.寝心地

購入したはじめのうちは、ウレタン臭が気になるという口コミが寄せられていますが、反発力も高く、寝返りのしやすさは良好です。

2-2-4.暖かさ

保温性は普通。表面を凸凹に加工することで通気性を良くしていますが、夏は熱がこもって蒸れやすい傾向があります。

2-2-5.耐久性

打ち直し等はできません。耐久性の良いウレタンを使っているため、5年程度は安心して使えます。

2-2-6.手入れの簡単さ

風通しの良い部屋に立てかけておくだけで陰干しができます。
側生地は家庭で洗濯ができ、大きく開くL字ファスナーで着脱も簡単です。

2-2-7.価格帯

丸巻タイプ・3つ折りタイプがあります。体圧分散敷布団としては、リーズナブルな価格設定です。

2-3-1.体圧分散

タマゴを縦に並べたような特殊な形状のウレタンフォーム。
体の重みを水平･放射状にバランスよく分散するため、自然な寝姿勢が保てます。

2-3-2.硬さ

体が沈み過ぎない、程よい硬さ。ただし商品の種類によって硬さが異なるため、選びにくい傾向があります。

2-3-3.寝心地

体を点で支えるため血行が滞らず、寝苦しくないと評判。良く眠れるようになったという口コミが多く寄せられています。

2-3-4.暖かさ

「無膜ウレタン」と呼ばれる、空気を多めに含ませた特殊素材を使用。適度な保温性があって冬は暖かく眠れます。
凸凹形状で通気性も良く、不快な蒸れもありません。

2-3-5.耐久性

睡眠中の寝汗や体重によって劣化の度合いが違います。7〜8年程度の長期間に渡って継続使用ができます。

2-3-6.手入れの簡単さ

通気性が良いため湿気がこもらず、陰干しをするだけとお手入れが簡単。
側生地は外して洗濯ができ、買い替えもできます。

2-3-7.価格帯

布団の畳み方や使い方、構造の違いで商品のバリエーションが豊富。体圧分散敷布団としては、比較的価格設定が高めです。

2-4-1.体圧分散

三次元スプリング構造の薄い高反発マットレスで、全方向から体をしっかり支えます。
頭や肩、腰にかかる体圧をバランスよく分散し、体にかかる負担を軽減します。

2-4-2.硬さ

体重が重い人でも体が沈み込むことがなく、程よい硬さで一定の反発力を保ちます。
筋肉量が少ない女性や高齢者の場合は、硬すぎて体に痛みを感じがちです。

2-4-3.寝心地

ポリエステル繊維を立体的に固めた「エアファイバー」のマットレス。硬くて寝返りがしやすいものの、逆に硬すぎて熟睡できないといった口コミも寄せられています。

2-4-4.暖かさ

通気性が非常に良く、熱や湿気がこもりません。
夏は涼しく眠れて快適ですが、逆に冬は隙間風を感じて、寒くて眠れないという人が多いです。

2-4-5.耐久性

カバーが取り外して洗濯できるだけでなく、中芯のエアファイバーも自宅で簡単に水洗い可能。メンテナンス性が良好です。

2-4-6.手入れの簡単さ

大人用では、スマート025・エアウィーヴ・S-LINE・DUAL MODEのバリエーションがあります。エントリーモデルのスマート025以外は、かなり価格設定が高いです。

2-4-7.価格帯

布団の畳み方や使い方、構造の違いで商品のバリエーションが豊富。体圧分散敷布団としては、比較的価格設定が高めです。

2-5-1.体圧分散

その名の通り、高硬度ウレタンの表面を凸凹状に加工して点で支えるマットレスです。
全身を支えて、バランスよく体にかかる重みを分散します。

2-5-2.硬さ

硬さを表示するニュートンなどの単位を使っていないため、選びにくい傾向があります。
他のメーカーの商品よりも「硬い」と評価する口コミが多いです。

2-5-3.寝心地

10kgのダンベルを乗せてもほとんど沈まないほど反発力が強いのが特徴。寝返りがしやすいと評判です。

2-5-4.暖かさ

ウレタンマットレスなので保温性は高くありませんが、程よく暖かく、夏場の蒸れも少なめです。

2-5-5.耐久性

メーカーで1年間の保証をしています。 へたりにくく、2年以上寝心地が変わらないという口コミが寄せられています。

2-5-6.手入れの簡単さ

天日干しの必要がなく、陰干し程度でお手入れが簡単。
マットレスのカバーは外して家庭で洗濯ができるため、メンテナンス性も良好です。

2-5-7.価格帯

店舗のキャンペーン等で値段が上下しますが、14,000円前後から購入できます。
体圧分散敷布団としては、かなりリーズナブルです。

2-6-1.体圧分散

低反発素材の「ウルトラヴィスコエラスティック」を使用したマットレス。
体温や体圧によって反発力や形が変化し、体圧を効率よく分散して、体を包み込むようにフィットします。

2-6-2.硬さ

低反発素材のため柔らかく、無理のない寝姿勢がキープできます。
その反面で体が沈み過ぎ、腰や肩に痛みを感じる人もいます。

2-6-3.寝心地

柔らかいのに体をしっかり支えられるのが、低反発マットレスの魅力です。
絶妙な寝心地の良さで、一度使うと癖になると好評です。

2-6-4.暖かさ

体を優しく包み込むものの通気性が悪く、蒸れやすい敷布団です。
体の接地面が大きいぶん寝汗が気になり、寝苦しいという口コミが寄せられています。

2-6-5.耐久性

メーカーの保証は１年間。昔ながらの綿布団と同様の耐久性がありますが、使う人の体重や使い方による劣化の差が大きく、高反発マットレスと比較すると耐久性は劣りがちです。

2-6-6.手入れの簡単さ

マットレスに湿気がこもらないので、陰干しでお手入れができます。
抗菌仕様の専用カバーも取り外して、家庭で洗濯できます。

2-6-7.価格帯

いくつかの種類があり、シングル・セミダブル・ダブル・クイーンでサイズ展開をしています。性能のわりにリーズナブルだと人気です。

2-7-1.体圧分散

凸凹形状の高反発ウレタンと羊毛のロレーヌダウンを組み合わせた、厚手のマットレスです。
スプリングのように押し返して体圧分散ができると、整形外科医などから称賛されています。

2-7-2.硬さ

反発力はありますが、厚みがあるぶん腰回りが沈みやすく、柔らかすぎて物足りなさを感じる人もいます。

2-7-3.寝心地

ふわっとした柔らかさですが、芯材に反発力があるためスムーズに寝返りができます。

2-7-4.暖かさ

ウレタンの表面をフランス産の羊毛で包んでいるため吸湿性が良く、冬は暖かく眠れます。
リバーシブル設計で、裏返して使えば通気性が良く、両面を使い分ければ季節を問わず快適です。

2-7-5.耐久性

打ち直しには対応していません。8万回の圧縮試験でも厚みの低下が0.1%とへたれに強く、柔らかい寝心地が長続きします。

2-7-6.手入れの簡単さ

防ダニ・防臭抗菌加工済みです。羊毛が寝汗を吸って湿気るため、月に2回を目安に日干し乾燥をする必要があります。

2-7-7.価格帯

シングル・セミダブル・ダブルとサイズのバリエーションがあります。高すぎず、購入しやすい価格設定です。

2-8-1.体圧分散

次世代高反発フォーム「エリオセル」を使ったマットレスです。
適度な反発力で体圧を分散して、理想の寝姿勢をキープします。

2-8-2.硬さ

感じ方に個人差はありますが硬すぎず、柔らかすぎないバランスの良さ。
腰痛も起きにくく、熟睡できると評判です。

2-8-3.寝心地

芯が強くしっかりとした硬さがあるので、安定した寝姿勢を維持できます。
寝返りの際の負担も少なめです。

2-8-4.暖かさ

オープンセル分子構造で吸汗発散性が良い高反発フォームを使用。夏は涼しく眠れます。
空気をたっぷり含んでいるため保温性もあり、冬は暖かく快適です。

2-8-5.耐久性

商品によって保証期間が最大15年と長く、気温によって弾力性が変わりません。

2-8-6.手入れの簡単さ

吸湿性・放湿性とも良好なマットレスです。そのぶん湿気がこもって床との間にカビが繁殖しやすい傾向があります。
2週間に1回程度、日陰で風を通して乾燥させる必要があります。

2-8-7.価格帯

商品のバリエーションが豊富で価格差が大きいです。体圧分散敷布団としては、比較的価格設定が高めです。

2-9-1.体圧分散

指で押すと簡単に潰れるのに、手の平で押すと跳ね返す超高反発ウレタンを芯材に使用した、厚手のマットレスです。
老舗ふとん店ならではの匠の技で体圧をコントロール。背骨のS字カーブを理想の状態にキープします。

2-9-2.硬さ

ウレタンマットの反発力の高さで最初は硬いと感じるものの、凸凹加工による指圧効果で気持ち良く、柔らかさを実感する人が多いです。

2-9-3.寝心地

反発力の高さから腰痛の緩和に効果的だと評価が高く、寝返りもスムーズ。
熟睡できると好評です。

2-9-4.暖かさ

凸凹加工を施したウレタンマットレスの表面に、独自開発をした「温泉綿」をプラス。遠赤外線効果で冬でもポカポカと暖かいのが特徴です。

2-9-5.耐久性

へたれにくい高密度のウレタンを使っているため、保証期間としては5年。耐久年数としては7年程度長持ちします。
老舗ふとん店の手作り製品のため、体圧分散マットレスとしては異例の打ち直しが可能。中材の弾力が甦るだけでなく側生地も交換するため、新品同様に生まれ変わり、長く愛用できます。

2-9-6.手入れの簡単さ

天然のトルマリン鉱石を練り込んだ温泉綿にホウ酸結晶が含まれており、ダニを寄せ付けません。
風通しの良いところに立てかけて乾燥させ、定期的に掃除機をかけるだけとお手入れがとても簡単です。

2-9-7.価格帯

大人用としてはシングル・セミダブル・ダブル・ワイドダブル・キング・クイーンのサイズバリエーションがあります。
市販の敷布団と比較するとやや高額ですが、サイズオーダーにも対応している手作り寝具としては、コスパが良好です。
なんと無料で3週間レンタルもできるので、一度お試ししてみると良いですね。