布団の打ち直し メリットとデメリットは?

「古くなった布団は捨てるしかない」……そんなふうに思い込んではいませんか?

同じ布団を長く使っていると、どれほど丁寧に扱っていても少しずつ傷んでくるものです。汚れたりボリューム感がなくなったりしてくると、買い換えを検討する人も多いことでしょう。しかし、買い換え以外にもうひとつ選択肢があることを忘れてはいけません。それが布団の「打ち直し」です。

打ち直しというのは、簡単にいえば布団を一度解体してから、綿や羽毛を洗浄したり足したりしてまた元の布団として復活させる作業のことです。同じ布団を長く使いたい人にとっては最適の方法だといえます。しかし打ち直しには、メリットだけでなくデメリットもあります。検討する際には、双方をよく比較するようにしてください。

布団を長く使うためにはお手入れが必要です。その方法については『知っていますか?敷布団の手入れ方法』をご覧ください。

打ち直しのメリット

最大のメリットは、なにより経済的だという点です。一般的に打ち直しは、新規に布団を買い換えるよりも1/2~2/3程度の費用で済みます。特に近年は羽毛の価格が高騰しており、元の布団と同じクオリティのものを買おうとすると以前よりもかなり高額となる可能性もあるので、目に見える数字以上にリーズナブルだといえます。

さらに、捨てるとなると粗大ゴミとして処理する必要がありますから、そのぶんの手間や費用を省くことが可能ですし、環境にやさしいというのもメリットです。

使い勝手の面でも、打ち直しのメリットは小さくありません。布団を新品同様の状態まで戻すことが可能ですから、さらに長期間心地よく使うことができるでしょう。ボリューム感がなくなってへたってしまった布団だけでなく、軽度であれば穴の空いた布団に対応することも可能です。大事な布団だから捨てたくないという場合には、検討の価値は充分にあるといえますね。

打ち直しのデメリット

ただし、必ずしもどんな布団でも打ち直しに向いているというわけではありません。

打ち直しは元の羽毛や綿をすべてそのまま使うわけではなく、劣化して使えなくなってしまっているものについてはその分を新規に補充することになります。この補充量が多ければ多いほど、どうしても費用は高額となってしまいます。この場合は買い直すよりもかえって高くなることもあるため、打ち直しをしてもメリットはありません。

また、使用年数があまりに長すぎる布団についても、打ち直しの効果はほとんど得られないでしょう。15年以上使ってきた布団に関しては、一般的に打ち直しをしないほうがベターです。

打ち直しを依頼することかプラスになるかマイナスになるかは、布団の使用状況や状態次第だといえます。

打ち直しする前に、布団の寿命について考えた方が良いかもしれませんね。布団の寿命について知りたい方は『長く使える!長寿命の敷布団の選び方』をご覧ください。